アーロンチェアにヘッドレストはいらない?必要性と後付けの真実

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アーロンチェアにヘッドレストはいらない?必要性と後付けの真実

こんにちは。プレステージチェア、運営者の「RYO-MA」です。

オフィスチェアの王様とも呼ばれるアーロンチェアですが、いざ購入を検討し始めると気になるのがヘッドレストの存在ですよね。

20万円以上もする高機能チェアなのに、なぜか頭を支えるパーツが付いていない。これには驚く方も多いのではないでしょうか。

実際に私もそうでしたが、インターネットで検索してみるとアーロンチェアにヘッドレストはいらないという意見もあれば、絶対に必要だという声もあり、どちらを信じればいいのか迷ってしまいます。

純正や正規品のオプションがない中で、後付けの社外品をおすすめしているサイトも見かけますし、結局のところ自分にとって必要なのか不要なのかを判断するのは難しいものです。

首が痛いといった身体の不調を避けるためにも、正しい知識を持っておきたいところですね。

この記事のポイント
  • 人間工学の視点からメーカーがヘッドレストを採用しない理由がわかる
  • 現代のデスクワーク環境において後付けが必要になるケースを判断できる
  • 人気のアトラス社製ヘッドレストと他社製品の違いや選び方を比較できる
  • ヘッドレストなしでも快適に座るためのサイズ選びや調整方法を知れる
目次

公式がアーロンチェアにヘッドレストはいらないとする理由

そもそも、なぜハーマンミラー社は頑なにヘッドレストを作らないのでしょうか。

ここでは、メーカーが掲げる設計哲学や人間工学的な背景から、その理由を深掘りしていきたいと思います。

ハーマンミラーの人間工学とヘッドレストの必要性

人間工学に基づき、ヘッドレストなしで背骨を自然なS字に保ちデスクワークを行う様子。

アーロンチェアが開発された1994年当時、デザイナーのビル・スタンフとドン・チャドウィックは、「椅子は健康を害するものであってはならない」という強い信念を持っていました。

彼らがたどり着いた結論の一つが、「アクティブ・シッティング」という概念です。

これは、座っている時でも身体は完全に静止するのではなく、微細に動き続けるべきだという考え方です。

もしヘッドレストに頭を固定してしまうと、首の動きが制限され、視線を動かすたびに特定の筋肉に負担がかかってしまいます。

ハーマンミラーは、「頭部は自由に浮遊し、脊椎全体のバランスによって支えられる状態」こそが、最も自然で身体への負荷が少ないと定義しています。

つまり、骨盤を適切にサポートすれば背骨が自然なS字を描き、約5kgある頭部も骨格だけで無理なく支えられるというわけですね。

この理論に基づけば、健康的な着座姿勢においてヘッドレストは不要な異物となってしまうのです。

純正品や正規品のオプションが存在しない背景

ハーマンミラーが純正オプションとしてヘッドレストを提供しない背景には、「不完全なものは作らない」という美学も見え隠れします。

人間の身体、特に首の長さや後頭部の形状は指紋のように千差万別です。

これらすべての人に対応できる完璧なヘッドレストを作ることは、技術的に極めて困難なんですね。

もし中途半端な位置にヘッドレストがあると、かえって頸椎を圧迫し、健康被害を引き起こすリスクがあります。

「すべてのユーザーに100%の体験を提供できないなら、提供しないほうがマシだ」という、ある種の完璧主義がそこにはあります。

アーロンチェアの流動的なデザインシルエットにおいて、ヘッドレストという「突起物」は美観を損なうノイズである、というデザイナーの美的判断も大きく影響しています。

前傾チルト機能を使えば頭の支えは不要になる

前傾チルト機能を活用し、頭の重心が安定した状態で集中してタイピングを行うビジネスパーソン。

アーロンチェアの最大の特徴である「前傾チルト機能」。

実はこれこそが、ヘッドレスト不要論の最強の根拠なんです。座面と背もたれを5度前傾させることで、骨盤がグッと立ち上がり、立っている時に近い姿勢になります。

この「集中モード」の姿勢では、頭の重心が背骨の真上にきます。すると、首の筋肉が頭を支えるために頑張る必要がなくなるんです。

実際に前傾チルトを使ってキーボードを叩いている時、ヘッドレストが欲しいと感じることはほとんどないはずです。

多くのユーザーが「ヘッドレストがいらない」と感じるのは、この前傾姿勢でバリバリ仕事をしている時間帯のことなんですね。

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首が痛い原因はサイズ選びと調整不足にある

それでも「やっぱり首が痛い」という場合、椅子のせいではなく、選び方や使い方が間違っている可能性があります。

特に多いのが、サイズ選びのミスです。

例えば、身長180cmの方がBサイズ(ミディアム)を選んでしまうと、背もたれの上端が肩甲骨の下に入り込んでしまい、上半身が安定しません。これでは首でバランスを取ろうとして疲れてしまいます。

自分の体格に対して背もたれが低すぎると、ヘッドレストがないことのデメリットが顕著に現れます。

適切なサイズを選ぶことが、ヘッドレストなしで快適に過ごす第一歩です。

社外品の後付けは保証対象外になるリスク

「どうしても欲しいから社外品を買おう」と考える前に、必ず知っておいていただきたいのが保証の問題です。

ハーマンミラーの公式見解としては、サードパーティ製のヘッドレスト取り付けは推奨しておらず、それに起因する故障は保証対象外となります。

特にヘッドレストを取り付ける背もたれのフレーム部分は、プラスチック製です。

ここにクランプで強い圧力をかけたり、頭の重さをテコの原理でかけ続けたりすると、フレームに傷がつくだけでなく、最悪の場合はメッシュが裂けたりフレームが破損したりする可能性があります。

日本国内のサポート対応は厳格な場合が多いので、修理の際にヘッドレストの取り付け痕跡があると、保証が受けられないリスクがあることは覚悟しておく必要があります。

アーロンチェアにヘッドレストがいらないとは限らないケース

ここまで「不要論」をお話ししてきましたが、正直なところ、現代のワークスタイルでは「あったほうがいい」場面も確実に存在します。

ここからは、私も含めた「必要派」の視点で解説していきます。

おすすめのアトラス製は純正のような快適さ

アーロンチェアのメッシュ素材と調和する、後付けヘッドレストに頭を預けてリラックスする様子。

もしあなたがヘッドレストを導入するなら、私なら迷わず「Atlas Headrest(アトラス)」をおすすめします。

なぜなら、このメーカーはただの社外品メーカーではなく、元ハーマンミラーのエンジニアとデザイナーたちが立ち上げた会社だからです。

彼らはアーロンチェアの開発プロセスや設計思想を熟知しており、公式サイトでも「椅子の機能を阻害せず、長期使用に耐えうる設計」を追求した開発秘話が語られています。

つまり、実質的に「限りなく純正に近い品質」を持った唯一の製品と言えるのです。

リンク:Atlas Headrest 公式サイト「About Us(開発ストーリー)」

アトラスの最大の特徴は、アーロンチェア本体と全く同じ「ペリクル」というメッシュ素材を使っている点です。

これにより、見た目の統一感はもちろん、頭を預けた時の弾力や通気性が背もたれと完全にシンクロします。

「まるで最初から付いていた純正品のようだ」と評されるのも納得のクオリティです。

アトラスとエンジニアドナウの比較と選び方

サードパーティ製ヘッドレスト市場には、アトラス以外にも老舗の「Engineered Now(エンジニアド・ナウ)」というブランドがあります。

どちらも有名ですが、機能面で大きな違いがあります。

機能・特徴Atlas Headrest (アトラス)Engineered Now (H3/H4)
調整の自由度3軸独立調整
(高さ・前後・角度が別々に動く)
2軸連動
(高さと前後がリンクすることが多い)
メッシュ素材純正ペリクルと同一高品質だが純正とは異なる
首への影響作業中は邪魔にならない位置に退避可能調整によっては頭が前に押されやすい
価格帯高め (約2.8万〜3.5万円)中〜高 (約2.0万〜2.5万円)

私がアトラスを推す最大の理由は、「前後位置」を独立して調整できることです。

これにより、「仕事中は頭に当たらず、リクライニングした時だけ首を支える」という絶妙なポジション設定が可能になります。

一方、エンジニアド・ナウなどは高さと前後が連動してしまうことがあり、「常に頭が前に押される感覚」になりやすいという弱点があります。

▼純正のようなフィット感を求めるなら「Atlas」

   Atlas Headrest の在庫・価格を見る(Amazon)

▼サイズ別(H3/H4)で選びたいなら「Engineered Now」

   Engineered Now の在庫・価格を見る(Amazon)

※日本国内での取り扱い状況は時期により異なります。

身長が高い人はサイズCで頭部サポートを確保

ヘッドレストを買う前に、これから本体を購入する方へ伝えたいのが「サイズC(ラージ)」の検討です。

特に身長が178cm以上ある方は、迷わずCサイズを選んでください。

Cサイズは背もたれが高く設計されているため、肩甲骨全体をすっぽりと包み込んでくれます。

ここまでサポート範囲が広いと、ヘッドレストがなくてもかなりのリラックス感が得られます。

「サイズCを選んだら、結局ヘッドレストはいらなかった」というケースも非常に多いんですよ。

後付けヘッドレストで傷が付くのを防ぐ対策

それでもヘッドレストを取り付ける場合、愛機を守るための対策は必須です。

アトラスなどの製品には接触面に保護パッドが付いていますが、長期間の圧力には不安が残ります。

多くのユーザーが行っているのが、取り付け部分に薄いゴムシートや保護フィルムを追加で挟むという自衛策です。

ホームセンターなどで数百円で手に入りますので、これ一枚挟むだけで、取り外した時の「傷・凹み」のリスクを大きく減らせます。

モニターアーム導入で首への負担を減らす方法

モニターアームを活用して画面を適切な高さに調整し、首への負担を軽減したデスク環境。

最後に、ヘッドレスト以外の解決策をご提案します。

もしあなたが「首こり(テックネック)」に悩んでいるなら、ヘッドレストを買うよりも先に「モニターアーム」を導入すべきかもしれません。

多くの場合、首の痛みの原因はモニターの位置が低すぎることにあります。

目線が下がると、無意識に頭が前に出て、首の後ろの筋肉が引っ張られ続けます。これではどんな良い椅子に座っても痛みは治まりません。

こうした悪い姿勢が続くと、本来あるべき首の骨のカーブが失われる「ストレートネック」の状態になりやすく、さらに悪化すると神経を圧迫する「頚椎症」へと進行するリスクも指摘されています。

リンク:日本整形外科学会「症状・病気をしらべる(頚椎症)」

モニターアームを使って画面を目線の高さ(アイレベル)まで上げれば、頭は自然と背骨の上に戻ります。
その結果、「あれ? ヘッドレストいらなくない?」と気づくことになるかもしれません。

結論:アーロンチェアにヘッドレストはいらないのか

自分のライフスタイルに合ったチェア環境を整え、快適に休憩を取る日本人ユーザー。

結局のところ、アーロンチェアにヘッドレストがいるかいらないかは、あなたの「使い方」次第です。

  • いらない人
    仕事中は常に前傾姿勢で集中したい、純正のデザインを愛している、サイズ選びが完璧な人。
  • いる人
    仕事の合間に椅子で仮眠を取りたい、映画鑑賞やゲームも楽しみたい、後傾姿勢でゆったり思考することが多い人。

私個人の意見としては、まずはヘッドレストなしで、モニター位置や姿勢の調整を徹底してみてください。

それでもリラックスタイムの快適さが欲しいと感じた時に初めて、アトラス製の導入を検討するのが、最も後悔のないルートかなと思います。

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この記事を書いた人

長年の編集者生活において、心身の不調をきっかけに「パフォーマンスを左右するツール」としての椅子の重要性を痛感。その経験から世界中のワーキングチェアを探求し、編集者ならではの客観的な視点と徹底したリサーチに基づき、専門的な情報を分かりやすく発信しています。あなたの健康と生産性を高める「運命の一脚」との出会いを誠実にサポートします。

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