コンテッサの寿命は何年?公式な耐用年数と保証を解説

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コンテッサの寿命は何年?公式な耐用年数と保証を解説

高級オフィスチェアの代名詞ともいえる、オカムラのコンテッサ。

その卓越したデザインと機能性から購入を検討しているものの、「これほど高価なのだから絶対に後悔したくない」と感じている方も多いのではないでしょうか。特に気になるのが、コンテッサの寿命です。

公式に定められた耐用年数はどのくらいなのか、JOIFA標準使用期間とは何を指すのか、そして万が一の故障時に備えた保証期間は十分なのか、疑問は尽きません。また、チェアを構成する構造体ガスシリンダー、リクライニングなどの機構はどれほどの耐久性を持ち、座面の摩耗はどの程度で進むのでしょうか。故障した際の修理費用や、長期的に見た年間コストを考慮すると、本当に価値のある投資なのか判断に迷うこともあるでしょう。

この記事では、これらの疑問にすべてお答えし、コンテッサの寿命に関する情報を徹底的に解説します。

 

●この記事でわかること●

  • コンテッサの公式な寿命の目安
  • パーツごとの耐用年数と保証内容
  • 故障した場合の修理費用と注意点
  • 長期利用で見た場合のコストパフォーマンス
目次

コンテッサの寿命はどのくらい?公式な目安を解説

- 高級オフィスチェア「コンテッサ」が置かれた洗練された書斎で、快適にパソコン作業を行う日本人男性。

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  • JOIFAが定める標準使用期間とは?
  • 公式な耐用年数の目安は8年
  • 手厚い保証期間が長期利用をサポート
  • 高級チェアで後悔しないためのポイント
  • 年間コストで考えるコンテッサの価値

JOIFAが定める標準使用期間とは?

オフィスチェアの寿命を考える上で、一つの重要な指標となるのが「JOIFA標準使用期間」です。JOIFAとは、一般社団法人日本オフィス家具協会の略称で、オフィス家具に関する安全性や品質の基準を定めている団体です。

このJOIFAが定める標準使用期間は、「通常の執務状態において、製品を安全に使用できる期間の目安」として設定されています。これは製品の保証期間や耐用年数とは異なり、あくまで重大な事故が発生する恐れなく安全に使える期間を示したものです。

具体的には、以下のような使用条件を想定して検証されています。

JOIFA標準使用期間の想定条件

  • 使用時間:1日8時間程度
  • 使用日数:1年あたり約250日
  • 使用者体重:約70kg

>> JOIFA(一般社団法人 日本オフィス家具協会) 

つまり、一般的なオフィスワーカーの使用環境を基準にしているということです。そのため、在宅ワークで長時間使用する場合や、想定体重を大幅に超える方が使用する場合は、標準使用期間よりも早く劣化が進む可能性があります。逆に、使用頻度が低い場合はより長く使えることも考えられます。

公式な耐用年数の目安は8年

- オカムラ コンテッサの耐久性を示す、光沢のあるアルミフレームと高品質なメッシュ素材のクローズアップ。
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それでは、コンテッサの公式な耐用年数は何年なのでしょうか。結論から言うと、オカムラは前述のJOIFA標準使用期間に準拠し、コンテッサの耐用年数の目安を「8年」としています。

これは、日本のトップメーカーとしての品質と安全性を保証する期間であり、ユーザーが安心して使い続けられる一つの基準となります。もちろん、これはあくまで目安です。実際には、使用方法やメンテナンス次第で10年、あるいは20年と使い続けているユーザーも少なくありません。

ちなみに、2017年に登場した後継モデル「コンテッサセコンダ」では、グローバル基準の耐久試験をクリアし、より高い堅牢性を実現しています。初代コンテッサからさらに進化を遂げ、長期使用に対する信頼性が一層高まっていると言えるでしょう。

「8年」という数字は、あくまで安全に使える最低ラインの目安と捉えるのが良いでしょう。適切なケアをすれば、それ以上の期間、あなたのワークライフを支えるパートナーとなってくれます。

手厚い保証期間が長期利用をサポート

- コンテッサの長期保証書を手に持ち、安心した表情を浮かべる日本のビジネスウーマン。

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コンテッサが長期間にわたって安心して使用できる大きな理由の一つに、手厚いメーカー保証が挙げられます。高価な製品だからこそ、万が一の際のサポート体制は非常に重要です。

オカムラが設定する保証期間は、部品の部位によって細かく分けられています。最新のコンテッサセコンダの場合、保証内容は以下の通りです。

保証期間 対象部位 詳細
1年 外装・表面仕上げ 塗装や樹脂部品の変色・褪色、張り材の摩耗など
2年 機構部・可動部 リクライニング、昇降機能、アームレストなどの故障・破損
8年 構造体 フレームや脚部など、強度・構造に関わる部分の破損

特に注目すべきは、チェアの根幹をなす構造体に対して8年間という長期保証が付いている点です。これは製品の耐久性に対するメーカーの強い自信の表れと言えます。この手厚い保証があるからこそ、ユーザーは安心して長期間にわたりコンテッサを愛用できるのです。

注意:保証の適用について
これらの保証は、取扱説明書に従った正常な使用状態での故障が対象となります。経年変化や不当な修理・改造による故障は保証の対象外となるため注意が必要です。

高級チェアで後悔しないためのポイント

コンテッサのような高級チェアの購入で後悔しないためには、いくつかの重要なポイントがあります。特に寿命や保証を最大限に活用する上で、「どこで購入するか」は極めて重要です。

最も大切なのは、オカムラの正規代理店で新品を購入することです。前述した最大8年間の手厚いメーカー保証は、正規ルートで購入した場合にのみ適用されます。

中古品購入のリスク

近年、中古市場にも多くのコンテッサが出回っていますが、購入には注意が必要です。中古品の場合、メーカー保証は適用されません。そのため、購入直後にガスシリンダーの故障や機構部の不具合が発生しても、修理費用はすべて自己負担となります。

 

また、外見は綺麗でも、内部のクッション材がへたっていたり、メッシュが伸びていたりするなど、目に見えない劣化が進んでいる可能性も否定できません。長期的な安心感を求めるのであれば、初期投資はかかりますが新品の購入を強く推奨します。

高価な買い物だからこそ、保証という安心を手に入れることが、結果的に満足度の高い選択に繋がります。

年間コストで考えるコンテッサの価値

- コンテッサチェアへの投資が長期的な価値を生むことを象徴する、貯金箱と日本人。

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コンテッサの価格を見ると、数十万円という金額に圧倒されてしまうかもしれません。しかし、その価値を「年間コスト」、さらには「1日あたりのコスト」で考えてみると、印象は大きく変わります。

例えば、約20万円のコンテッサセコンダを購入したと仮定しましょう。仮に10年間使用した場合、年間のコストは約20,000円です。これを1日あたりに換算すると、わずか55円程度となります。

毎日飲む缶コーヒー1本よりも安い金額で、最高の座り心地と集中できる環境、そして腰痛など体の不調を防ぐ健康への投資ができると考えれば、非常にコストパフォーマンスが高いとは言えないでしょうか。

インプットした情報の中には、初代コンテッサを20年間使い続けているユーザーの例もありました。もし20年間使えたとすれば、1日あたりのコストは約27円にまで下がります。

短期的な出費としてではなく、10年、20年と続く自身の健康と生産性への長期的な投資として捉えることで、コンテッサの真の価値が見えてくるはずです。

コンテッサの寿命を左右するパーツと費用

  • 構造体は8年保証で高い耐久性
  • 消耗品であるガスシリンダーの寿命
  • 機構や可動部の故障と保証範囲
  • メッシュや座面の摩耗は避けられない?
  • パーツ交換や修理にかかる費用は?
  • まとめ:コンテッサの寿命と長期的な満足度

構造体は8年保証で高い耐久性

コンテッサの長期寿命を支えている最も重要な部分が、その堅牢な構造体です。チェアの骨格となるフレームや脚部には、デザイン性にも優れたアルミダイキャストなどが用いられており、非常に高い剛性を誇ります。

この耐久性の高さは、メーカーが8年という長期保証を付けていることからも明らかです。さらに、後継モデルであるコンテッサセコンダは、より厳しい世界の安全基準をクリアしています。

コンテッサセコンダがクリアした世界基準

  • BIFMA規格:アメリカのオフィス家具メーカー協会が定める、世界で最も厳しいとされる耐久性や安全性の試験規格。
  • GSマーク:ドイツの製品安全法に基づいた、安全性が認証された製品に付けられるマーク。

これらの認証は、コンテッサセコンダの耐荷重が136kg(BIFMAの衝撃テスト基準)に達していることの証明でもあります。大柄な方でも安心して体を預けられる設計となっており、構造体そのものが原因でチェアが使用不能になるケースは極めて稀だと言えるでしょう。

消耗品であるガスシリンダーの寿命

- オフィスチェアの昇降機能を支える重要な部品であるガスシリンダーの構造がわかる詳細な写真。

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チェア全体の寿命が長い一方で、パーツによっては消耗品と考えるべきものもあります。その代表格が、座面の高さを調節するための「ガスシリンダー」です。

ガスシリンダーは、内部に封入されたガスの圧力で昇降する仕組みのため、使用に伴い少しずつガスが抜けて経年劣化していきます。一般的に、オフィスチェアのガスシリンダーの寿命は、1日8時間の使用で3年から5年ほどが目安と言われています。もちろん、これは使用頻度や使用者の体重によって変動します。

以下のような症状が現れたら、ガスシリンダーの寿命が近いサインかもしれません。

ガスシリンダー劣化のサイン

  • 座っていると、いつの間にか座面が勝手に下がってしまう
  • 高さ調整のレバーを操作しても、昇降がスムーズにいかない
  • 昇降時に「キーキー」といった異音がする

コンテッサの場合、ガスシリンダーは「機構部・可動部」に分類され、保証期間は2年です。保証期間を過ぎてからの交換は有償となりますが、このパーツが消耗品であることを理解しておくことが大切です。

機構や可動部の故障と保証範囲

コンテッサには、ユーザーの体を最適にサポートするための様々な調整機能が搭載されています。リクライニングの角度調整や固定、アームレストの高さや角度調整など、これらの機構部や可動部もまた、長年の使用によって劣化する可能性があります。

特にアームレストの先端レバーで操作する「スマートオペレーション」はコンテッサの象徴的な機能ですが、頻繁に操作する部分であるため、故障のリスクもゼロではありません。

これらの機構部・可動部に対する保証期間は2年間です。この期間内に通常使用で不具合が発生した場合は、無償での修理や部品交換が受けられます。2年を過ぎると有償修理となりますが、国内トップメーカーであるオカムラは、修理部品を長期間保有しているため、有償であれば長年にわたって修理対応が可能です。この点も海外メーカー製品にはない大きな安心材料と言えます。

メッシュや座面の摩耗は避けられない?

常に体と接している座面や背もたれの張り材(メッシュやクロス)は、チェアのパーツの中で最も経年劣化を実感しやすい部分かもしれません。長年使用していると、どうしても摩耗や汚れ、へたりといった変化が現れます。

一般的なオフィスチェアでは3~5年で劣化を感じることが多いとされますが、コンテッサには高品質で通気性と耐久性に優れたメッシュ素材が採用されており、比較的長く良好な状態を保つことができます。

とはいえ、物理的な摩耗は避けられません。この外装・表面仕上げに関する保証期間は1年間です。保証期間は短いですが、座面のウレタンのへたりやメッシュの伸びは、座り心地や正しい姿勢の維持に直接影響します。もし、座り心地に違和感を覚えるようになったら、有償での交換を検討するのが賢明です。

特にメッシュの伸びは見た目では分かりにくいこともあります。購入当初に比べてお尻が沈み込む感覚が強くなったと感じたら、交換のサインかもしれません。

パーツ交換や修理にかかる費用は?

- 専門の技術者がオフィスチェアのメンテナンスや修理を行っている様子から、手厚いサポート体制がうかがえる。

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保証期間が過ぎた後にコンテッサが故障した場合、有償での修理となります。気になるのはその費用ですが、パーツによって価格は大きく異なります。以下に、オカムラが公開している主な修理費用の概算参考価格をまとめました。

修理内容 概算参考価格(税込)
座面の交換 46,000円~75,000円
上下不良(ガスシリンダー交換) 23,000円~34,500円
リクライニング不良の修理 46,000円~63,500円
肘パッドの交換(片側) 10,000円~19,000円

注意:上記の価格はあくまで参考価格であり、出張費などが別途必要になる場合があります。正確な費用は、購入した販売店やオカムラの窓口への問い合わせが必要です。

見ての通り、修理費用は決して安くはありません。特に座面やリクライニング機構の修理は高額になる傾向があります。だからこそ、メーカー保証が適用される正規代理店での新品購入が、長期的に見て最も安心で経済的な選択となるのです。

まとめ:コンテッサの寿命と長期的な満足度

この記事では、オカムラ コンテッサの寿命について、公式な目安からパーツごとの詳細までを解説しました。最後に、本記事の要点をリスト形式でまとめます。

  • コンテッサの公式な耐用年数の目安はJOIFA基準に準拠した8年
  • これは安全に使用できる期間の目安であり、実際の寿命はより長い
  • 適切な使用とメンテナンスにより10年以上の長期利用も十分に可能
  • チェアの骨格である構造体は非常に堅牢で8年間の長期保証が付く
  • 座面を昇降させるガスシリンダーは消耗品で寿命の目安は3~5年
  • リクライニングなどの機構や可動部の保証期間は2年
  • 座面や背もたれのメッシュなどの摩耗に関する保証は1年
  • パーツごとに寿命や保証期間が異なることを理解しておくことが重要
  • 保証期間が過ぎた場合でも有償での修理やパーツ交換が可能
  • 座面交換やガスシリンダー修理には数万円の費用がかかる場合がある
  • 長期的な安心感を得るためには正規代理店での新品購入が最も確実
  • 中古品はメーカー保証が適用されないため注意が必要
  • 初期費用は高価だが年間コストで考えると優れた投資と言える
  • 1日あたり数十円で最高の作業環境と健康への配慮が手に入る
  • コンテッサの寿命の長さは国内トップメーカーならではの品質と手厚いサポート体制に支えられている

 

【参考:コンテッサセコンダ公式

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この記事を書いた人

長年の編集者生活において、心身の不調をきっかけに「パフォーマンスを左右するツール」としての椅子の重要性を痛感。その経験から世界中のワーキングチェアを探求し、編集者ならではの客観的な視点と徹底したリサーチに基づき、専門的な情報を分かりやすく発信しています。あなたの健康と生産性を高める「運命の一脚」との出会いを誠実にサポートします。

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