アクトチェアのヘッドレスト後付けは可能?【完全ガイド版】

アイキャッチ画像(アクトチェアのヘッドレスト後付け)

【完全ガイド】アクトチェアのヘッドレスト後付けを網羅的に解説!

イトーキの高機能オフィスチェア「アクトチェア」を愛用している方、またこれから購入を検討している方の中には、ヘッドレストの後付けに関心をお持ちの方も多いのではないでしょうか。現在ヘッドレストなしのモデルを使っているけれど、やはり首や肩の負担を軽減したい、そう考えるのは自然なことです。

この記事では、アクトチェアのヘッドレストを後付けする方法について、徹底的に解説します。

具体的には、純正品であるヘッドサポートユニット(ヘッドレスト)の詳細から、気になる対応機種や正しい取付方法、便利な調整機能までを網羅します。さらに、選べる材質やタイプ、メーカー希望価格帯、そして主な販売店例についても触れていきます。選択肢は純正品だけではありません。コストを抑えたい方向けの代替・汎用品(非純正)の情報や、後付けする際の重要な注意点もお伝えします。

これからアクトチェアを購入する方のために、購入時にヘッドレストありモデルを選ぶのがおすすめである理由も解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

●この記事でわかること●

  • アクトチェア純正ヘッドレストの製品仕様と価格
  • 後付けの具体的な取り付け手順と必要な工具
  • 純正品以外の選択肢とそれぞれのメリット・デメリット
  • 購入前に必ず確認すべきモデルの互換性と注意点

目次

アクトチェアのヘッドレスト後付けは純正品で可能純正品ヘッドサポートユニット(ヘッドレスト)とは

  • 後付けできるアクトチェアの対応機種
  • 材質・タイプ別のヘッドレストの選び方
  • 六角レンチ1本でできる取付方法
  • 高さ・角度の調整機能で快適な姿勢を
  • 純正品のメーカー希望価格帯と実売価格
  • 主な販売店例と購入できるサイト

純正品ヘッドサポートユニット(ヘッドレスト)とは

アクトチェアに後付けできるヘッドレストは、イトーキから「ヘッドサポートユニット」という名称で公式に販売されているオプションパーツです。アクトチェア本体のデザイン思想をそのまま受け継いで設計されているため、後から取り付けても見た目に違和感がなく、まるで最初から付いていたかのような自然な一体感が得られます。

このヘッドサポートユニットは、長時間のデスクワークにおいて首や肩にかかる負担を軽減し、より快適なシーティング環境を提供することを目的としています。特に、リクライニング機能(ロッキング)を多用する方にとっては、頭部を安定して支えることで、リラックスした姿勢を保ちやすくなるという大きなメリットがあります。

【ポイント】

アクトチェア専用設計のため、デザインの統一性と機能的な親和性が最も高い選択肢が、この純正ヘッドサポートユニットです。

後付けできるアクトチェアの対応機種

純正のヘッドサポートユニットは、Act(アクトチェア)シリーズの全般に対応しています。新しいモデルであるAct2(アクトチェア2)との互換性も確認されており、幅広いモデルに後付けが可能です。

ただし、アクトチェアには様々な仕様のモデルが存在するため、購入前には必ずご自身のチェアが対応しているかを確認する必要があります。

※注意※ 取り付けできないモデル

背もたれの素材が「エラストマーバック」タイプのモデルや、一部の特殊な仕様のモデルにはヘッドサポートユニットを取り付けることができません。購入後に「取り付けられなかった」という事態を避けるためにも、販売店や公式サイトでご自身のチェアの型番と照らし合わせ、対応可否を必ず確認してください。

不明な場合は、イトーキの公式ショップや購入を検討している販売店に問い合わせるのが最も確実です。

材質・タイプ別のヘッドレストの選び方

材質・タイプ別のヘッドレストの選び方

プレステージチェア イメージ画像

ヘッドサポートユニットの張地は、アクトチェア本体の背もたれや座面に合わせて選べるよう、複数の材質・タイプが用意されています。主に「テクスチャードメッシュ」や「プレーンクロス」といったバリエーションが存在します。

最もおすすめの選び方は、現在使用しているアクトチェアの張地とカラーに合わせることです。これにより、後付けした際の見た目の一体感が格段に高まります。例えば、背もたれがテクスチャードメッシュのダークグレーであれば、ヘッドレストも同じ仕様のものを選択することで、デザイン性を損なうことがありません。

イトーキの公式オンラインショップでは、カラーやフレームの色に合わせて細かくバリエーションを選択できますので、ご自身のチェアの仕様を確認した上で、最適なものを選びましょう。

六角レンチ1本でできる取付方法

アクトチェアへのヘッドサポートユニットの取り付けは、専門的な工具や技術を必要とせず、付属のM6六角レンチ1本で簡単に行えるように設計されています。

取り付け用のネジ穴は、チェア本体の背面支柱に予め用意されているため、ドリルなどで穴を開けるといった加工は一切不要です。具体的な手順は以下の通りです。

取り付け手順の概要

  1. 準備:作業しやすいように、アクトチェアの座面を一番高い位置に上げておきます。これにより、背もたれが安定しやすくなります。
  2. 差し込み:ヘッドサポートユニットの支柱を、チェア背面上部にある指定の差し込み口に奥までしっかりと差し込みます。
  3. 固定:付属の六角レンチを使い、固定用のネジを締めてユニットを完全に固定します。
  4. 確認:取り付け後、ヘッドレスト部分を軽く手で動かし、グラつきやズレがないかを確認して完了です。

作業時は、手のケガを防ぐために保護手袋を着用するとより安全です。難しい作業ではありませんが、落ち着いて手順通りに進めましょう。

高さ・角度の調整機能で快適な姿勢を

後付けしたヘッドサポートユニットは、使う人の体格や姿勢に合わせて細かく調整できる機能を備えています。これにより、一人ひとりに最適な頭部のサポートを実現します。

主な調整機能は「高さ調整」と「角度調整」の2つです。それぞれの調整範囲を把握しておくことで、より効果的に活用できます。

ヘッドサポートユニットの調整機能
調整機能 調整範囲(目安) 主な効果
高さ調整 上下に約60mm 身長や座高に合わせて、後頭部や首が最もフィットする高さに設定できます。
角度調整 前後に約30度(チルト対応) 作業中の前傾姿勢や、リクライニング時の後傾姿勢など、状況に応じて頭を支える角度を変えられます。

これらの調整機能を活用することで、首への負担を最小限に抑え、集中力の維持やリラックス効果の向上に繋がります。

純正品のメーカー希望価格帯と実売価格

純正品のメーカー希望価格帯と実売価格

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純正ヘッドサポートユニットの価格は、販売店や選択する材質・カラーによって多少変動しますが、メーカー希望価格帯としてはおおよそ12,000円から15,000円前後が一つの目安となります。

ただし、これはあくまで参考価格であり、実際の販売価格は各店舗の価格設定に準じます。例えば、イトーキの公式オンラインショップでは、特定のモデルが具体的な価格で販売されています。

【価格例】イトーキ公式オンラインショップ

「アクトチェア オプション ヘッドサポートユニット KGP-410JE-GNT3 テクスチャードメッシュ [GN×T3/ダークグレーT]」の場合、19,300円(税込)で販売されています。(2025年10月時点の情報)

(参照:ITOKI ONLINE SHOP)

受注生産品であることが多く、注文から手元に届くまで数週間かかる場合があるため、納期も合わせて確認しておくと良いでしょう。

主な販売店例と購入できるサイト

アクトチェアの純正ヘッドサポートユニットは、いくつかのオンラインショップで購入することが可能です。信頼性を重視するなら、やはりメーカー公式の販売チャネルが最もおすすめです。

以下に、主な販売店の例を挙げます。

  • イトーキ公式オンラインショップメーカー直営のため、品揃えや情報の正確性が最も高いです。カラーバリエーションも豊富に選択できます。
  • 楽天市場オフィス家具を専門に扱うショップが出店しており、ポイント還元などでお得に購入できる場合があります。
  • MonotaRO(モノタロウ):法人・個人事業主向けのサイトですが、個人でも購入可能です。オフィス用品の一つとして取り扱いがあります。

これらのサイトで「アクトチェア ヘッドサポートユニット」や製品記号「KGP-410JE」などで検索すると、該当の製品を見つけやすくなります。


アクトチェアのヘッドレスト後付け前に知るべき注意点

  • 代替・汎用品(非純正)という選択肢
  • 購入時にヘッドレストありを選ぶのがおすすめ
  • 必ず確認したい後付け時の注意点
  • アクトチェアのヘッドレスト後付け購入ガイド

代替・汎用品(非純正)という選択肢

「純正品は価格が高い」「もっと手軽に試したい」と考える方には、アクトチェア専用ではない、汎用の後付けヘッドレストという選択肢も存在します。これらは非純正品であり、イトーキ製ではありません。

多くの汎用品は、チェアの背面支柱や背もたれの上部にクランプで挟み込んで固定するタイプです。そのため、アクトチェアに穴を開けることなく設置が可能です。

汎用品のメリット

最大のメリットは価格の安さです。価格帯は2,000円から8,000円程度と、純正品に比べて大幅にコストを抑えることができます。「PALTIA」などのブランドから様々な製品が販売されています。

汎用品のデメリット・注意点

一方で、専用設計ではないため、デザインの一体感は損なわれます。また、製品によっては取り付けの安定性が低かったり、調整機能が不十分だったりする可能性も考慮する必要があります。購入する場合は、取り付け部分のサイズがアクトチェアに適合するかを慎重に確認することが重要です。

あくまでコストを最優先する場合の選択肢と捉えるのが良いでしょう。

購入時にヘッドレストありを選ぶのがおすすめ

これから新しくアクトチェアの購入を検討している場合は、後からヘッドレストを買い足すのではなく、最初から「ヘッドレスト付き仕様」のモデルを選択することを強くおすすめします。

多くの販売サイトでは、チェア本体の仕様を選択する際に、ヘッドレストの有無をオプションとして選べるようになっています。本体とヘッドレストを同時に購入することで、以下のようなメリットがあります。

  • 適合性の心配がない:「自分のモデルには取り付けられなかった」という互換性の問題を完全に回避できます。
  • 手間が省ける:自分で取り付ける手間がなく、届いたその日から最適な状態で使用を開始できます。
  • トータルコスト:場合によっては、別々に購入するよりも合計金額が安くなるケースもあります。

特に、納期が厳しい受注生産品の場合、一度注文すると仕様の変更やキャンセルが難しいことが多いため、最初の注文時に仕様をしっかり確認し、必要であればヘッドレスト付きを選択するのが賢明な判断と言えます。

必ず確認したい後付け時の注意点

必ず確認したい後付け時の注意点

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アクトチェアにヘッドレストを後付けする際には、快適性と安全性を確保するために、いくつか注意すべき点があります。購入してから後悔しないよう、以下のポイントを事前に確認しておきましょう。

後付け購入前のチェックリスト

  1. モデルの互換性を再確認:前述の通り、エラストマーバックタイプなど一部取り付け不可のモデルがあります。ご自身のチェアの仕様を必ず確認してください。
  2. 身長との相性:ユーザーレビューの中には「身長160cm前後だとヘッドレストの位置が少し高く感じる」という意見も見られます。ヘッドレストの反発力が強く、体格によっては首が前に押し出されるように感じる場合があるようです。調整範囲でカバーできるか、事前に考慮が必要です。
  3. 非純正品のリスク:汎用品を選ぶ際は、取り付け部分の安定性や耐久性に注意が必要です。使用中にズレたり、チェア本体を傷つけたりするリスクもゼロではありません。
  4. 分解・改造の禁止:取り付け作業の際、ガスシリンダーやチェア内部の構造部分には絶対に触れないでください。分解や改造は重大な事故に繋がる恐れがあり、メーカー保証の対象外となります。

これらの注意点を理解した上で、ご自身の使い方や予算に合った選択をすることが重要です。

アクトチェアのヘッドレスト後付け購入ガイド

  • アクトチェアには純正のヘッドレストを後付けできる
  • 製品名は「ヘッドサポートユニット」というオプション品
  • 後付けしてもデザインの統一感が保たれるのが魅力
  • ActシリーズおよびAct2シリーズに対応している
  • エラストマーバックなど一部非対応モデルがあるので注意
  • 取り付けは付属のM6六角レンチ1本で簡単にできる
  • 高さは約60mm、角度は約30度の範囲で調整可能
  • 材質はテクスチャードメッシュやプレーンクロスなどから選べる
  • チェア本体の張地と合わせるのがおすすめ
  • – メーカー希望価格帯は12,000円から15,000円前後が目安

  • イトーキ公式ショップや楽天市場などで購入できる
  • コストを抑えたい場合はクランプ式の非純正品もある
  • 非純正品は価格が安いが安定性やデザイン性に劣る場合がある
  • 身長によっては純正品でも位置が合わないと感じる可能性がある
  • これから新品を買うなら最初からヘッドレスト付きを選ぶのが確実

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この記事を書いた人

長年の編集者生活において、心身の不調をきっかけに「パフォーマンスを左右するツール」としての椅子の重要性を痛感。その経験から世界中のワーキングチェアを探求し、編集者ならではの客観的な視点と徹底したリサーチに基づき、専門的な情報を分かりやすく発信しています。あなたの健康と生産性を高める「運命の一脚」との出会いを誠実にサポートします。

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