スチールケース社ジェスチャーチェアのレビュー【完全網羅】

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スチールケース社ジェスチャーを本音レビュー|あなたは買うべき?

こんにちは。プレステージチェア、運営者の「RYO-MA」です。

スチールケース ジェスチャーのレビューをお探しですね。わかります、あの独特な360°アームや未来的なデザイン、気になりますよね。ただ同時に、その価格の高さから「本当に買って後悔しないか?」「自分の体に合うのか?」と不安になるのも当然かなと思います。

特に、座り心地はどうか、リクライニングは快適なのか、布素材だと夏は蒸れが心配、といった点は気になるところです。また、ライバルであるアーロンチェアとの比較も悩みどころですよね。

この記事では、ジェスチャーの購入を検討する上で知っておきたいポイント、特にヘッドレストの選び方や中古購入のリスク、さらには意外な落とし穴である搬入時の注意点まで、詳しく掘り下げていきます。あなたの疑問がスッキリ解決できれば嬉しいです。

 

●この記事でわかること●

  • ジェスチャー最大の特徴「360°アーム」のすごさ
  • リアルな座り心地とリクライニングの特性
  • 購入前に後悔しないための重要チェックポイント
  • 中古や搬入時に潜む意外な落とし穴と保証
目次

スチールケース社ジェスチャー【レビューの総評】

 

まずは、ジェスチャーがなぜ一部で「最高の投資」と呼ばれることがあるのか、その核心的な機能と、実際の使用感(レビュー)から見えてくる評価をまとめて見ていきましょう。

360°アーム、異次元の自由度

ジェスチャーを他のあらゆるチェアと区別する最大の特徴、それが「360°アーム(肘掛け)」ですね。

これ、本当に「異次元」と評されるだけあって、従来の上下、前後、角度調整とはレベルが違います。人間の腕の動きを徹底的に研究して作られていて、アームがシートの幅よりも内側に入り込んだり、逆に大きく広げたりと、自由自在なんです。

この機能が何を解決するかというと、現代の「多デバイス作業」の負荷です。

こんな姿勢をサポートしてくれます

  • PC作業:通常のタイピング姿勢(これは基本ですね)
  • スマホ操作:腕を体の近くに引き寄せ、肘を内側に入れた姿勢
  • タブレット操作:片手で持ち、もう一方で操作する際のリラックスした肘の位置
  • ゲーム:コントローラーを握る際、腕を少し浮かせて内側に寄せる姿勢

従来のアームレストだと、スマホやゲームの姿勢では肘がアームから落ちてしまい、結局、腕の重さを肩や首で支えることになっていました。これが「テキストネック」や慢性的な肩こりの原因になるわけです。ジェスチャーは、どんな姿勢でも肘を完璧にサポートしてくれるので、肩や首への負担が劇的に減る、というレビューが多いですね。

アームパッド自体のクッション性も非常に高く、肘をついても痛くない点も地味に評価が高いポイントです。

革命的な座り心地と一体感

革命的な座り心地と一体感

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アームに注目が集まりがちですが、もちろんチェアとしての基本性能、つまり「座り心地」も一級品です。

ジェスチャーの座面や背もたれは、「どんな姿勢にもついてきてくれる」「体との一体感がすごい」と評されることが多いですね。

その秘密は「3Dライブバック」と呼ばれる背もたれにあります。これは、ユーザーがリクライニングしたり、体をひねったりしても、背もたれが途切れることなく追従する設計です。特に腰の部分(ランバー)へのサポートが抜けないように自動調整(コア・イコライザー)してくれるので、長時間のデスクワークでも腰が痛くなりにくい、お尻が痛くならない、という肯定的なレビューが多数を占めています。

どっしりとした安定感と、優れた体圧分散性が、この革命的な座り心地を生み出しているんだなと感じます。

リクライニングとリラックス

ジェスチャーのリクライニング機能は、少し特性を理解しておく必要があるかもしれません。

結論から言うと、「作業や思考を継続するためのリクライニング」に特化しています。深く倒しても、背中と腰はしっかりサポートされ、視線が自然とPCやデバイスに向くように設計されています。

一方で、仮眠をとりたい、完全にリラックスして寝たい、という用途にはあまり向きません。

リラックス目的なら他の選択肢も

もし「椅子で仮眠をとりたい」というニーズが最優先なら、背もたれがほぼフラットになるようなゲーミングチェアや、オットマン付きのリクライニングチェアの方が適している可能性がありますね。

ジェスチャーは、あくまで「パフォーマンスを落とさず、楽な姿勢で作業を続けるため」の椅子だと割り切るのが良さそうです。

布素材の蒸れ、夏はどうか

夏場は群れるのか?

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これは高機能チェア選びの永遠のテーマかもしれませんね。「布(ファブリック)素材は、夏場に蒸れないか?」という懸念です。

確かに、ハーマンミラー社のアーロンチェアに代表される「フルメッシュ」のチェアと比較すれば、物理的に通気性は劣ります。これは否定できません。

ただ、ジェスチャーのファブリックは非常に高品質で、「思ったより蒸れない」「不快なベタつきは感じない」というレビューも多いんです。座面のクッション材(フォーム)も通気性を考慮したものになっているようです。

ここはトレードオフかなと思います。

  • メッシュ:通気性(涼しさ)は最強。ただし、体圧分散性や冬場の快適さでは劣ることも。
  • ジェスチャー(布):メッシュほどの通気性はない。しかし、圧倒的な体圧分散性(お尻が痛くならない)と、どっしりとした安定感が得られる。

極度に暑がりで、エアコンのない環境で使う、という方でなければ、そこまで神経質になる必要はないかもしれません。とはいえ、こればっかりは個人の体感差が大きいので、試座の際に確認したいポイントですね。

アーロンチェアとの比較

ハイエンドチェアの購入で、ジェスチャーと最後まで悩むのが「アーロンチェア」でしょう。私もこの2択は本当に悩ましいと思います。

2つの思想は、似ているようで全く異なります。

アーロンチェアの思想

「正しい姿勢(前傾姿勢)こそが最強」という思想です。座る人をサポートし、理想的な「正しい姿勢」へと導くことを目的としています。特に前傾チルト機能は、集中してPC作業をする人には唯一無二の機能ですね。通気性(メッシュ)も抜群です。

ジェスチャーの思想

「現代人の多様な姿勢(しぐさ)すべてに寄り添う」という思想です。PC作業はもちろん、スマホ、タブレット、リラックスした思考タイムまで、ユーザーが取る「自然な動き」を邪魔せず、すべてサポートします。その象徴が360°アームです。

RYO-MAの所感

本当にざっくり分けるなら、こんな感じかなと思います。

  • アーロン:「90%以上PC作業(前傾)で、とにかく集中したい」人向け。
  • ジェスチャー:「PCもスマホもタブレットも使う、多様なタスクをこなす」人向け。

どちらが優れているかではなく、自分の働き方(しぐさ)にどちらが合っているか、で選ぶのが正解だと思います。

スチールケース社ジェスチャー【レビュー&注意点】

素晴らしい椅子であることは間違いありませんが、20万円近い高額な買い物だからこそ知っておくべき「注意点」や「後悔しないための選択」があります。ここをしっかり押さえておきましょう。

最大の障壁、価格は高いか

やはり最大のネックは「価格」ですね。オプションにもよりますが、新品で買うと20万円前後はします。これは「高い」と感じて当然です。

ただ、多くの長期ユーザーが「最高の投資だった」と評価しているのも事実です。なぜか?

それは、この椅子が「業界最高水準の12年保証」(※フレーム等はライフタイム保証)に支えられているからです。

20万円を12年(=144ヶ月)で割ると、月額約1,400円程度。この金額で、腰痛や肩こりから解放され、日々の集中力や生産性が上がる(かもしれない)と考えると、どうでしょう?

もちろん、これは「消費」ではなく「健康と未来への投資」という考え方を受け入れられるかどうかによりますが、10年以上使える耐久性と信頼性があるからこそ、この価格が成立しているんですね。

保証に関する注意

保証内容は地域や購入チャネルによって異なる場合があります。また、保証は「最初の購入者」にのみ適用される(後述)など、条件があります。必ず購入前に正規販売店や公式サイトで最新の正確な情報を確認してください。

後悔しないヘッドレストの選び方

ジェスチャー購入における【最大の分岐点】であり、最も後悔しやすいポイントが、ヘッドレストの有無です。

【最重要】ヘッドレストは後付け・取り外しが一切できません!

ジェスチャーは、製造段階で「ヘッドレスト有りモデル」と「無しモデル」が完全に固定されています。「無しを買って、後からヘッドレストを付ける」ことも、「有りを買って、後から外す」ことも一切できません。これは不可逆な選択です。

では、どちらを選ぶべきか。

  • 「有り」が推奨される人:
    リクライニング姿勢を多用する人。椅子に深くもたれて動画を見たり、読書や思考をしたりすることが多い人。ジェスチャーのヘッドレストは奥行きまで調整可能で、非常に高性能です。
  • 「無し」でも良い人:
    作業はほぼ前傾姿勢か直立。リクライニングはあまり使わない人。

高額な買い物で後戻りできないため、この選択は本当に重要です。ショールームで試座する際は、ヘッドレストの有無両方を試し、自分のワークスタイルと照らし合わせて徹底的に吟味してください。

中古購入のリスクと保証失効

中古購入のリスクと保証失効

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価格が高いだけに、メルカリや中古オフィス家具店での購入を検討する方もいるかもしれません。実際、中古市場では幅広い価格で取引されています。

しかし、私は中古購入には大きなリスクがあると考えています。

最大の理由は「保証の失効」です。

Steelcaseのアジア太平洋地域(日本含む)における保証は、「最初のエンドユーザー(original End User)」に対してのみ有効であり、「譲渡不可(non-transferable)」と明確に規定されています。

つまり、中古品を購入した瞬間に、あの手厚い12年保証やライフタイム保証はすべて失効します。

ジェスチャーの価値の核である「長期保証による投資価値」を自ら手放すことになるわけです。もしガスリフトやリクライニング機構が故障したら、高額な修理費用を全額自己負担することになり、結果的に新品より高くつく可能性もゼロではありません。

このリスクを理解した上でないと、中古には手を出さない方が賢明かなと思います。

搬入経路と梱包サイズ

これは、意外な落とし穴としてレビューで時々報告される点です。

ジェスチャーは、基本的に「完成品」の状態で、非常に巨大な段ボール箱で配送されます。(レビューによれば、箱は70cm x 70cm x 100cmを超えることもあるようです)

椅子本体も約30kgと非常に重いです。

「玄関のドアを通らない」問題

「箱が大きすぎて、住居の玄関ドアやエレベーター、廊下の曲がり角を通らなかった」という事例が実際にあります。その場合、玄関先や屋外で開梱し、椅子本体だけを室内に運び込む必要があります。

購入ボタンを押す前に、必ず自宅の玄関ドア、廊下、エレベーターの幅と高さを測定し、搬入経路を確保できるか確認してください。

試座できるショールーム

試座できるショールーム

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ここまで色々と解説してきましたが、最終的に椅子は「スペック」や「レビュー」ではなく、「自分の体格との相性」がすべてです。

特にジェスチャーは高額な投資であり、ヘッドレストの選択は後戻りできません。

したがって、購入を検討している場合は、可能な限りSteelcaseのショールームや正規販売店の店頭で実物に座ってみることを強く、強く推奨します。

その際は、ただ座るだけでなく、

  • 360°アームを最大限に動かしてみる
  • リクライニングを試す
  • スマホやタブレットを操作する姿勢をとってみる
  • ヘッドレストの「有り」と「無し」を比較する

といった、ジェスチャーの機能をすべて試し、「自分のしぐさに寄り添ってくれるか」を体で判断することが最も重要です。

総まとめ:スチールケース社ジェスチャー【レビュー】

スチールケース社のジェスチャー、レビューと注意点をまとめてきました。

ジェスチャーは、「単一の正しい姿勢」を求めるのではなく、「現代のワーカーが取るあらゆる姿勢(しぐさ)をサポートする」という、非常にユニークで強力な思想を持ったチェアです。

特に、PCだけでなくスマホやタブレットを多用し、肩こりやテキストネックに悩む多デバイス・マルチタスクワーカーにとっては、まさに「最高の投資」となり得る一脚だと思います。12年保証という長期的な安心感も、その価値を裏付けていますね。

一方で、リラックスや仮眠を最優先する人、通気性(涼しさ)を何よりも重視する人、そして何より予算が限られている人にとっては、他の選択肢を検討する方が合理的かもしれません。

この記事が、あなたのチェア選びの参考になれば幸いです。

 

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この記事を書いた人

長年の編集者生活において、心身の不調をきっかけに「パフォーマンスを左右するツール」としての椅子の重要性を痛感。その経験から世界中のワーキングチェアを探求し、編集者ならではの客観的な視点と徹底したリサーチに基づき、専門的な情報を分かりやすく発信しています。あなたの健康と生産性を高める「運命の一脚」との出会いを誠実にサポートします。

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