アーロンチェアの耐用年数は?12年保証の真実と寿命を延ばすコツ
こんにちは。プレステージチェア、運営者の「RYO-MA」です。
憧れのアーロンチェア、購入を検討する際にどうしても気になるのが、その価格に見合った期間だけちゃんと使えるのかという点ですよね。
実際にアーロンチェアの耐用年数や寿命について調べてみると、メーカーが謳う12年保証という安心材料がある一方で、ガスシリンダーの故障や修理に関するリアルな声も耳にします。
決して安い買い物ではないからこそ、何年くらい快適に座れるのか、法定耐用年数や減価償却はどうなるのか、そして中古品のリスクまで、購入前にしっかりと把握しておきたいところです。
- メーカー保証「12年」に含まれる部品と含まれない消耗品の真実
- 法人が知っておくべき法定耐用年数と賢い減価償却の考え方
- 寿命を迎えたガスシリンダーやバナナクッションの具体的な症状
- 長く使い続けるために絶対にやってはいけないメンテナンスの注意点
アーロンチェアの耐用年数と寿命の真実
「一生モノ」とも呼ばれるアーロンチェアですが、実際のところ、すべての部品が永遠に持つわけではありません。
まずは、メーカーが公式に提示している保証期間の意味と、現実的に部品がどのように劣化していくのか、その「物理的な寿命」と「経済的な寿命」の両面から深掘りしていきましょう。
ハーマンミラーの12年保証と対象外

アーロンチェア最大の特徴とも言えるのが、ハーマンミラー社による「12年間の品質保証」です。
一般的なオフィスチェアの保証が1〜3年程度であることを考えると、この数字がいかに規格外であるかがわかりますよね。
この保証は、構造体やメッシュ地(ペリクル)、メカニズム部分に適用されます。
つまり、通常の使用でフレームが折れたり、メッシュが破れたりすることはまずないというメーカーの自信の表れと言えるでしょう。これなら安心して長く使えそうです。
注意:すべてが12年保証ではありません
実は、昇降機能を司る「ガス圧シリンダー」だけは保証期間が2年間となっています。
ここが一番故障しやすい箇所でもあるため、注意が必要です。
法定耐用年数と減価償却の計算
もしあなたが法人や個人事業主としてアーロンチェアを購入する場合、気になるのが「経費」としての扱いです。
税法上の法定耐用年数は、椅子の材質や構造によって厳密に決められています。
アーロンチェアは樹脂やメッシュも使われていますが、主要な構造部分が金属(アルミやスチール)であるため、実務上は「金属製の事務椅子」として扱われ、法定耐用年数は「15年」となるのが一般的です。
| 区分 | 法定耐用年数 | 備考 |
|---|---|---|
| 金属製の事務椅子 | 15年 | アーロンチェアは通常こちらに該当 |
| その他の椅子 | 8年 | 木製などが該当 |
リンク:国税庁「主な減価償却資産の耐用年数表(器具・備品)」
※「事務いす」>「主として金属製のもの」の項目をご確認ください。
ただし、中小企業や個人事業主であれば、「少額減価償却資産の特例」を使って、30万円未満の購入費用を一括でその年の経費にできるケースが多いですね。
これは節税効果としても非常に大きいです。
最終的な判断は専門家へ
減価償却のルールは複雑で、特例措置なども年度によって変わる可能性があります。
正確な税務処理については、必ず税理士などの専門家にご相談ください。
ガスシリンダーの寿命と交換サイン

私がリサーチした中で、多くのユーザーが最初に直面する「寿命」がこれです。
座面の高さを調整するガス圧シリンダーは、内部のガスやオイルをシール(ゴムパッキン)で密閉しているため、どうしても経年劣化が避けられません。
使用頻度や体重にもよりますが、だいたい5年〜10年程度で不具合が出始めることが多いようです。
具体的な症状としては、「座っていると勝手に座面が下がってくる」「一番高い位置まで上がらなくなる」といった現象が起きます。
メーカー保証が2年しかないのも、これが消耗品であるという証拠ですね。
長く使うためには、「いつか必ず交換が必要になる部品」として割り切っておく必要があります。

座面メッシュの張り替えと耐久性

アーロンチェアの座り心地を支える「ペリクル」と呼ばれるメッシュ素材。
これは本当に頑丈です。
ウレタンのクッションのように数年でボロボロになることはまずありません。
ただ、10年、15年と使い続けていれば、さすがに繊維が伸びて張り(テンション)が弱くなってきます。座ったときにお尻が沈み込みすぎるようになったら、それが寿命のサインかも。
また、ズボンの金具などで引っ掛けて傷をつけてしまうと、そこから裂けてしまうリスクもあります。
メッシュが破れた場合、部分的な補修は難しく、座面のフレームごと交換(シートパン交換)になるため、修理費用は数万円とかなり高額になります。
バナナクッションがボロボロになる時

これは旧型の「クラシックモデル」を使っている方限定の話ですが、座面の先端裏側に、通称「バナナクッション」と呼ばれるウレタン製のパッドが入っています。
この部品は加水分解しやすく、日本の湿気が多い環境だと3〜5年で弾力を失い、最終的にはボロボロに崩れて粉になります。
ここがダメになると、太ももの裏にフレームが当たって痛いんですよね。
簡単に交換可能
バナナクッションはAmazonなどで互換品が1,500円〜2,000円程度で売られています。
両面テープで貼り替えるだけなので、誰でも簡単に修理できますよ。
アーロンチェアの耐用年数を延ばす対策
物理的には20年以上持つポテンシャルがあるアーロンチェアですが、運用方法を間違えると寿命を縮めてしまいます。ここからは、リスクを回避しつつ、少しでも長く快適に使い続けるための具体的な対策についてお話しします。
中古品のリスクと保証のない寿命
定価が高いので、中古市場で探している方も多いと思います。
しかし、ここで決定的に重要なのが「保証の譲渡不可」というルールです。
ハーマンミラーの12年保証は、正規販売店から購入した「最初のオーナー」にしか適用されません。つまり、たとえ新品同様の中古品を買ったとしても、その瞬間からメーカー保証はゼロになります。
もし購入直後にガスシリンダーが壊れたり、フレームに不具合が出たりしても、修理費は全額自己負担です。
中古品を買う際は、製品の残存寿命と、将来かかるかもしれない修理コストを天秤にかける必要がありますね。

リマスタードとクラシックの違い
2017年に登場した現行の「リマスタード」と、それ以前の「クラシック」。耐久性の観点でどちらが良いかというと、個人的にはリマスタードの方がメンテナンスの手間が少ないと感じます。
大きな理由は、先ほど触れた「バナナクッション」が廃止されたことです。
リマスタードはメッシュの張り方を工夫することで、劣化するウレタン部品を減らしています。
また、アームの固定レバーなども改良されており、故障リスクが構造的に減っています。
ただ、クラシックも構造がシンプルで頑丈なので、DIYで直しなら使うのが好きな人には根強い人気があります。
修理費用の相場とセルフ修理

保証が切れた後や、中古で購入した場合、修理にはどれくらいの費用がかかるのでしょうか。
メーカーの正規メンテナンスに依頼すると、出張費や技術料を含めて、ガスシリンダー交換で3万円〜5万円程度かかることがあるようです。
「それは高い!」と感じる方は、自己責任にはなりますが、DIYでの修理に挑戦する道もあります。
特にガスシリンダーは、Amazonなどで数千円の互換品が手に入ります。
シリンダー交換の難易度は高め
古いシリンダーは座面にガッチリ固着していることが多く、外すのにハンマーでガンガン叩く必要があります。かなり力とコツがいる作業なので、自信がない方はプロに任せたほうが無難かもしれません。

アームパッドなど消耗品の交換
意外と忘れがちなのが、肘を置く「アームパッド」や、床と接する「キャスター」です。これらも消耗品ですね。
- アームパッド:5〜8年でひび割れや破れが発生。プラスドライバーで交換可能。
- キャスター:5〜10年で摩耗したり、ウレタンが割れたりする。工具なしで引き抜いて交換可能。
これらの部品は比較的安価で、自分で簡単に交換できます。
ここを新品にするだけでも、椅子の見た目や使い心地がグッとリフレッシュされるのでおすすめです。
後悔しないためのメンテナンス

最後に、これだけは絶対に守ってほしいメンテナンスの鉄則をお伝えします。それは、「KURE 5-56などの潤滑スプレーを使わないこと」です。
ギシギシ音がするとつい吹きたくなりますが、これは厳禁。
もともと塗られている専用のグリスを溶かしてしまい、余計に摩耗が進んで故障の原因になります。
日常のお手入れは、メッシュの埃を掃除機で吸い取ったり、フレームを固く絞った布で水拭きするだけで十分です。
正しいケアを続ければ、アーロンチェアは本当に20年付き合えるパートナーになってくれますよ。
まとめ:アーロンチェアの耐用年数
アーロンチェアは、初期投資こそ大きいものの、12年保証という強力なバックアップと、部品交換による延命が可能な設計によって、長期的なコストパフォーマンスは非常に高い椅子です。
ガスシリンダーなどの消耗品はいずれ交換が必要になりますが、それさえクリアすれば、あなたのデスクワークを10年、20年と支え続けてくれるでしょう。
この記事が、あなたとアーロンチェアの長い付き合いの参考になれば嬉しいです。

