アーロンチェアの肘掛けが下がる!原因&セルフ修理・調整法
こんにちは。プレステージチェア、運営者の「RYO-MA」です。
長時間のデスクワークを支えてくれる相棒、アーロンチェア。
しかし、長く使っていると「あれ?いつの間にか肘掛けの位置が下がっている」なんてことや、ひどい時には体重をかけた瞬間に「ガクン」と落ちてしまうようなトラブルに遭遇することがあります。
高機能チェアだからこそ、こういった不具合は本当にストレスですよね。
実はこのアームレストが下がる現象、故障と諦める前に自分で調整や修理ができるケースも多いのです。
今回は、固定力が弱まった原因を探りながら、タイプ別の対処法について詳しくお話ししていきたいと思います。
- 肘掛けが勝手に下がる原因とメカニズムの理解
- ダイヤル式とレバー式のタイプ別故障リスク
- 自宅にある工具で実践できる具体的な調整手順
- 修理が難しい場合のメーカー保証や代替案
アーロンチェアの肘掛けが下がる原因とメカニズム

まずは、なぜあんなに頑丈そうなアーロンチェアの肘掛けが下がってしまうのか、その構造的な背景を探っていきましょう。
原因を正しく知ることで、無駄な力を加えて悪化させるリスクを回避できます。
肘掛けが固定できない不具合のタイプ
私がこれまでに見てきた中でも、アームレストのトラブルは大きく分けて2つのパターンがあります。
①「気がつくと下がっている」パターン。
固定したはずなのに、数日経つと数センチ下がっていたり、腕を乗せた重みでズルズルと滑り落ちたりする現象ですね。これは主に「摩擦力」が低下していることが原因です。
➁「ガコン!と落ちる」パターン。
これは心臓に悪いですよね。アームに体重をかけた瞬間にロックが外れて最下部まで落下してしまう、あるいはアーム自体が脱落してしまうケースです。こちらは内部パーツの破損やボルトの破断が疑われます。
ダイヤル式アームレストの破損リスク
初期のアーロンチェア(〜2004年頃まで)を使っている方は、背もたれの後ろにあるギザギザのダイヤルを回して固定する「ダイヤル式」ではないでしょうか。
このタイプは、ダイヤルを回すことで内部のボルトがレールを挟み込んで固定する仕組みなんですが、ここに構造的な弱点があります。
固定力が弱まると、私たちは無意識に「もっと強く締めなきゃ」とダイヤルを力いっぱい回してしまいますよね?
注意:締めすぎによる破断リスク
経年劣化で金属疲労がたまっているボルトに過度なトルク(締め付け力)がかかると、ボルトの頭がねじ切れて破断してしまうことがあります。こうなるとアームレストが完全に脱落してしまいます。
レバー式で肘掛けが止まらない理由
2004年以降のクラシック後期や、最新のリマスタードモデルでは、パチンと倒すだけの「レバー式」が採用されています。操作は楽なんですが、これも万能ではありません。
レバー式は、内部のカム(偏心パーツ)やボルトで圧力をかけて固定しているのですが、長年の振動で内部のボルトがわずかに緩んでくるんです。
ボルトが緩むと、レバーをロック位置に倒しても十分な圧力がレールにかからず、「スカスカ」の状態になってしまいます。
また、レールとアームの接触部分が摩耗して「隙間」ができてしまうと、いくらレバーで締めても摩擦が起きず、滑り落ちてしまうことになります。
ガスシリンダーの不具合との見分け方

「椅子が下がる」という検索をする方の中で、たまに混同されているのが「座面ごとの沈み込み」です。
チェックポイント
・アームレストだけが、背もたれに対して位置が下がっている → 今回解説するアームレストの不具合
・座面全体が、床に対して下がっていく → ガスシリンダー(昇降機能)の不具合
もし座面ごと沈んでいるなら、それはガス圧シリンダーの寿命です。
この場合はアームの修理ではなく、シリンダー交換が必要になりますので、まずはここをしっかり見極めてくださいね。

肘掛けの高さが維持できない悪影響
「少し下がるくらいなら我慢して使おうかな」と思っている方、ちょっと待ってください。
アーロンチェアのアームレストは、腕の重さ(体重の約16%!)を支えて肩への負担を減らすための重要なパーツです。
左右の高さが違ったり、勝手に下がったりする状態で使い続けると、無意識に姿勢が崩れ、肩こりや腱鞘炎、背中の痛みに直結します。
せっかく高機能な椅子を使っているのに、これでは本末転倒ですよね。体のために、早めの対処をおすすめします。
アーロンチェアの肘掛けが下がるときの修理と調整
では、ここからは具体的な解決編です。特に「レバー式」で固定力が弱まった場合の調整は、正しい工具さえあれば意外と簡単にできます。
レバー式肘掛けの六角レンチ調整法

レバー式のアームレストがスカスカになった場合、内部にある調整ボルトを「増し締め」することで復活する可能性が高いです。
必要な工具は以下の通りです。
- 5mmの六角レンチ(背もたれを外すため)
- T27(またはT25)のトルクスドライバー(調整用)
- 懐中電灯(内部を照らすため)
まずは、背もたれフレームを固定している4本のボルト(背面から見て左右に2本ずつ)を5mmの六角レンチで外します。
これで背もたれを少しずらすと、アームレストユニットの内部にある「星型の穴が開いたボルト(トルクスボルト)」が見えるはずです。
逆ネジに注意が必要な左側の締め方

ここが今回の最大のハイライトであり、最も注意してほしいポイントです。
露出したトルクスボルトを締めて調整するのですが、左右のアームレストでボルトの回転方向が違います。
| アームの位置 | ネジの種類 | 締める方向(固定力を上げる) |
|---|---|---|
| 右側(座って右) | 正ネジ | 時計回り |
| 左側(座って左) | 逆ネジ | 反時計回り |
特に左側のアームレストは「逆ネジ」になっています。
これを知らずに「普通のネジと同じように時計回りに締めよう」とすると、逆に緩めてしまったり、最悪の場合はネジ穴を破壊して再起不能になったりします。
調整するときは、レバーを「解除」の状態にしてから、ボルトをほんの少し(15度〜30度くらい)回し、レバーをロックして手応えを確認する。
これを繰り返して、最適な硬さを探ってください。
隙間にシムを挟んで固定力を戻す
「ボルトを限界まで締めたけど、まだ緩い」
「そもそもレバーの手応えがない」
そんな時は、内部の樹脂パーツやレールが摩耗して、すり減りすぎている可能性があります。こうなるとボルト調整だけでは限界があります。
裏技的な方法ですが、アームレストの稼働部に物理的に詰め物(シム)をして隙間を埋める方法があります。
ホームセンターで売っている「Eリング」や、硬めのプラスチック片などを、レールの隙間に挟み込むことで摩擦力を復活させることができます。少し難易度は上がりますが、試してみる価値はあります。
ダイヤル式のボルト交換と修理手順
旧型のダイヤル式でボルトが折れてしまった場合は、残念ながら調整では直りません。「ボルトの交換」が必要です。
しかし、ハーマンミラー純正のボルト単体は販売されていません。
私はよくeBayなどの海外オークションサイトで「Aeron Arm Bolt」と検索して、強化ステンレス製の代替ボルトを入手しています。もしDIYに慣れているなら、こういったサードパーティ製のパーツを使って修理するのも一つの手です。
ダイヤル式からレバー式への換装は?
2004年以前のモデルに対応した「レバー式換装キット」も海外では流通していますが、入手難易度とコストを考えると、あまり現実的ではないかもしれません。
保証期間内のメーカー対応と費用
ここまでDIYの話をしてきましたが、もしあなたがアーロンチェアを「正規販売店で新品購入」してから「12年以内」であるなら、絶対に自分で分解しないでください。
アーロンチェアには強力な「12年保証」が付いています。
アームレストの保持力低下は、機構部の不具合として無償修理の対象になる可能性が非常に高いです
・購入証明書(保証書・レシート)を用意する
・自分で分解・改造した痕跡があると保証対象外になることも
・まずは購入店かハーマンミラージャパンのサポートへ連絡!
もし手元に保証書があるなら、迷わず公式サイトの修理窓口へ連絡しましょう。
プロに任せるのが最も確実で安全な解決策です。
中古で購入した場合や、譲り受けたもの、並行輸入品は保証対象外となるため、有償修理(数万円〜)か、今回紹介したようなDIY修理、あるいは専門の修理業者への依頼を検討することになります。

まとめ:アーロンチェアの肘掛けが下がる問題

アーロンチェアのアームレストが下がる問題は、構造を理解すれば決して怖いものではありません。
まずは自分の椅子が「保証期間内かどうか」を確認し、対象外であれば「ボルトの緩み」を疑ってみてください。特にレバー式の調整を行う際は、左側の逆ネジにだけはくれぐれもご注意を!
適切な高さでしっかりと固定されたアームレストは、デスクワークの疲労を劇的に軽減してくれます。
ぜひ快適な座り心地を取り戻してくださいね。
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