アーロンチェアの中古は注意!後悔しない選び方とリスクを解説

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アーロンチェアの中古は注意!後悔しない選び方とリスクを解説

こんにちは。プレステージチェア、運営者の「RYO-MA」です。

新品だと手が出しづらい憧れの椅子だからこそ、値段の安い中古市場での購入を検討している方も多いのではないでしょうか。

しかし、アーロンチェアの中古品には、サイズ選びの失敗や保証のない故障リスクなど、購入後に後悔してしまう落とし穴がいくつも存在します。

やめたほうがいいという意見も耳にする中で、どこを見て選べばいいのか、メルカリなどのフリマアプリで購入しても大丈夫なのか、といった不安や疑問に関する注意点を詳しくお話ししていければと思います。

この記事のポイント
  • 中古アーロンチェアに潜む修理コストや故障のリスク
  • 購入前に必ず確認すべきサイズや年式の見分け方
  • 失敗しないための購入場所の選び方と市場相場
  • クラシックモデル特有の劣化ポイントと対策
目次

アーロンチェアの中古購入で注意すべき後悔のリスク

アーロンチェアは非常に頑丈な椅子として知られていますが、中古品となると話は別です。

ここでは、中古市場に出回っている個体が抱えている可能性のある、代表的なトラブルやリスクについて解説していきます。

知らずに買うと「安物買いの銭失い」になりかねないので、しっかりとチェックしておきましょう。

やめたほうがいい?保証切れと修理コスト

まず最初に理解しておきたいのが、メーカー保証の問題です。

新品のアーロンチェアには12年という非常に長い保証期間が付いていますが、これはあくまで「最初の購入者(ファーストオーナー)」だけの特権なんですね。

つまり、中古で購入した時点で、その椅子はたとえ新品同様に見えてもメーカー保証は一切受けられないということになります。

注意点:修理は全額実費になる

正規のメンテナンスを受けることは可能ですが、保証が効かないため修理費用は高額になりがちです。
オーバーホールだけで数万円、部品交換が必要ならさらに費用が重なり、結果的に新品を買うのと変わらない出費になってしまうケースもあります。

「壊れたら直せばいい」と軽く考えていると、思わぬ出費に泣くことになるかもしれません。

特に古いモデルの場合、部品自体の供給が終了していて修理不可となるリスクもある点は覚悟しておく必要があります。

寿命によるガスシリンダーの故障と劣化

中古のアーロンチェアで最もよくある不具合の一つが、座面の高さを調整する「ガスシリンダー」の劣化です。

ガスシリンダーは消耗品であり、使用頻度にもよりますが、5年から10年程度で寿命を迎えることが多いといわれています。

ガスが抜けてしまうと、座った瞬間にズズズッと座面が勝手に下がってしまったり、逆にレバーを引いても上がらなくなったりします。また、シリンダーが底抜けして床を傷つけてしまう「突き抜け」という現象が起きることもあります。

DIYでの交換は難しい?

交換用のシリンダーは社外品などが数千円で売られていますが、実は交換作業がかなり大変です。
長年使われたシリンダーは金属部分に固着していることが多く、ハンマーで叩いてもビクともしないことがあります。無理に外そうとしてベース部分を壊してしまう失敗談もよく聞きますね。

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偽物や改造品を見分けるためのポイント

中古アーロンチェアの座面裏にある製造ラベルが破損している様子。部品の寄せ集めや改造品の可能性を示すチェックポイント。
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人気商品であるがゆえに、偽物や模倣品のリスクもゼロではありません。

完全な偽物は少ないと言われていますが、似たようなデザインの安価なメッシュチェアが「アーロンタイプ」として売られていることはあります。

もっと怖いのが、いわゆる「ニコイチ」「サンコイチ」と呼ばれる改造品です。これは、複数の壊れたアーロンチェアから使える部品だけを寄せ集めて1台に組み上げた個体のことです。

例えば、1998年製の座面に2010年製の背もたれが無理やり付いている、といった具合ですね。

こういった個体は部品同士の噛み合わせが悪く、ギシギシという異音がしたり、強度が不足していたりすることがあります。

座面の裏にある製造ラベルが剥がされていたり、部品ごとに使用感が極端に違ったりする場合は警戒したほうがいいでしょう。

座面の亀裂やメッシュの破損に警戒

中古アーロンチェアの座面フレームに入った亀裂(クラック)をライトで照らして確認している様子。古いモデルに見られる致命的な欠陥。
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特に古い「クラシックモデル」の中古を探している方が、一番注意しなければならないのが座面フレームの亀裂(クラック)です。

実は、2004年以前に製造された初期のモデルには構造的な弱点があり、座面と背もたれをつなぐボルト周辺にヒビが入りやすいんです。

ここが割れてしまうと、背もたれが支えられなくなり、最悪の場合は着座不能になります。

検品時のチェックポイント

  • 座面の側面、ボルトが留まっている周辺に細い線(ヒビ)が入っていないか。
  • リクライニングした時に「パキッ」という異音がしないか。
  • メッシュ(ペリクル)にタバコの火で空いた穴や、破れがないか。

メッシュの張り替えや座面フレームの交換は非常に高額で、部品の入手も困難です。中古品を見る際は、まずこの部分をライトで照らしてでも確認することをおすすめします。

古い年式のバナナクッションはボロボロ

経年劣化で加水分解し、黄色くボロボロに崩れてしまったアーロンチェアの座面前端クッション(バナナクッション)。
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クラシックモデルの座面の先端、太ももの裏が当たる部分の裏側には、スポンジのようなクッション材が入っています。

その形状から通称「バナナクッション」と呼ばれている部品です。

このクッションはウレタン製なので、経年劣化で加水分解を起こしやすく、10年も経てばボロボロに崩れてしまいます。中古で購入した椅子の下に黄色い粉が落ちていたら、これが原因ですね。

クッションがなくなると、硬いフレームが直接太ももの裏に当たって血流が悪くなり、足が痺れたり痛くなったりします。

ただ、幸いなことにこの部品はAmazonなどで数千円で互換品が手に入りますし、交換も比較的簡単です。

「中古を買ったらまずはバナナクッションを交換する」くらいの気持ちでいたほうがいいかもしれません。

アーロンチェアの中古で注意したい選び方と対策

リスクばかりお話ししてしまいましたが、それでも定価の半額以下でアーロンチェアが手に入るのは大きな魅力ですよね。

ここでは、リスクを最小限に抑えて、納得のいく一脚を選ぶための具体的な対策についてお話しします。

クラシックとリマスタードの違いと価格

アーロンチェアの旧型「クラシック」(左)と新型「リマスタード」(右)の比較写真。アームレストの構造やメッシュの質感が異なる。
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アーロンチェアには大きく分けて2つの世代があります。2016年頃まで製造されていた旧型の「クラシック」と、2017年以降の新型「リマスタード」です。

機能・特徴クラシック(旧型)リマスタード(新型)
中古相場3万円〜8万円10万円〜16万円
メッシュの張り全体的に均一場所によって張力が違う(8Zペリクル)
アーム調整上下・角度のみ上下・角度・前後
前傾チルトレバー操作ノブ操作(より直感的)

個人的に決定的な違いだと感じるのは、アームレスト(肘掛け)が前後に動くかどうかです。

リマスタードはアームを後ろに下げられるので、デスクに近づいて作業する現代的なPCワークに非常に適しています。

予算が許すなら間違いなくリマスタードがおすすめですが、クラシックも十分に素晴らしい椅子です。

クラシックを選ぶ場合は、アームが固定式のものや、高さ調整がダイヤル式の古いタイプは避けて、レバー式の後期モデル(2005年以降)を狙うのが賢い選択かなと思います。

サイズ選びで失敗しないための確認方法

日本人の手がアーロンチェアの背もたれ裏にある「Herman Miller」ロゴを触り、2つの突起(ドット)でBサイズであることを確認している様子。
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「アーロンチェアを買って後悔した」という理由で一番多いのが、実はサイズ選びの失敗なんです。

アーロンチェアにはA(スモール)、B(ミディアム)、C(ラージ)の3サイズがありますが、日本人の約8割はBサイズが適合すると言われています。

しかし、

「安かったからAサイズを買ったら窮屈で座っていられない」

「大柄だからCサイズにしたら座面の奥行きがありすぎて膝裏が痛い」

といったケースが後を絶ちません。

身長160cmでも体重によってはBだったり、逆にAだったりと境界線は微妙です。

サイズの確認方法(ドットシステム)

中古品だとサイズシールが剥がれていることがよくあります。
その場合は、背もたれの上部裏側にある「Herman Miller」ロゴの裏を指で触ってみてください。そこにポチッとした突起(ドット)があります。

・1つ = Aサイズ
・2つ = Bサイズ
・3つ = Cサイズ

これで確実に判別できます。

購入前に要チェック

ハーマンミラー公式が公開している身長・体重別のサイズ適合表(マトリクス図)をチェックしてください。
自分の身長と体重が交わるポイントが、メーカーが推奨する正しいサイズです。

メルカリやヤフオクでの購入は危険が高い

フリマアプリやネットオークションは、掘り出し物が見つかる場所でもありますが、アーロンチェアに関してはリスクが非常に高いと感じます。

特に「動作未確認」「NCNR(ノークレーム・ノーリターン)」と書かれている出品物は要注意です。これらは「壊れていることを知っているけれど言わずに売りたい」というサインである可能性があります。

写真だけでは、ガスシリンダーのヘタリやフレームの微細な亀裂、異音の有無までは分かりません。

個人売買を利用するなら、出品者に「座面の亀裂はないか」「昇降はスムーズか」「製造年式はいつか」をしつこいくらい質問し、明確な回答が得られない場合は見送る勇気が必要です。

信頼できる中古オフィス家具店舗と相場

清潔な中古オフィス家具専門店で、日本人スタッフが整然と並べられたアーロンチェアを丁寧に清掃・点検している様子。信頼できる購入場所の例。
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私がもし今、中古でアーロンチェアを探すとしたら、やはり「中古オフィス家具の専門店」を利用します。

専門店であれば、プロが清掃や点検を行っていますし、何より「6ヶ月」や「1年」といった独自の店舗保証が付いていることが多いのが最大のメリットです。

初期不良で泣き寝入りするリスクを避けられる安心感は大きいです。

相場としては、状態の良いクラシックモデルで5万円〜8万円程度、リマスタードなら12万円〜15万円程度でしょうか。

フリマアプリより少し高いかもしれませんが、安心料と考えれば決して高くはないと思います。

まとめ:アーロンチェアの中古で注意すべき点

アーロンチェアの中古購入は、うまくいけば最高峰の座り心地をお得に手に入れられますが、その分だけ見極める目が必要になります。

後悔しないためのチェックリスト
  • 年式を確認する:できれば2005年以降の「強化フレーム」モデルを選ぶ。
  • サイズを間違えない:安さにつられて合わないサイズを買わない。迷ったらBサイズか試座をする。
  • 状態を見る:座面フレームの亀裂とガスシリンダーの動作は必須チェック項目。
  • 購入場所を選ぶ:初心者は保証のある専門店がおすすめ。個人売買は玄人向け。

「一生モノ」と言われるアーロンチェアですが、それは適切なメンテナンスがあってこそです。

中古品はあくまで「誰かが使った消耗品の集合体」であることを理解した上で、ご自身の予算やリスク許容度に合った一脚を見つけてみてくださいね。

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この記事を書いた人

長年の編集者生活において、心身の不調をきっかけに「パフォーマンスを左右するツール」としての椅子の重要性を痛感。その経験から世界中のワーキングチェアを探求し、編集者ならではの客観的な視点と徹底したリサーチに基づき、専門的な情報を分かりやすく発信しています。あなたの健康と生産性を高める「運命の一脚」との出会いを誠実にサポートします。

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