漫画家の腰痛対策にエンボディチェアは正解か?液タブとの相性を検証

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漫画家の腰痛対策にエンボディチェアは正解か?液タブとの相性を検証

こんにちは。プレステージチェア、運営者の「RYO-MA」です。

長時間のデスクワークが常態化している漫画家やイラストレーターの方にとって、腰痛や肩こりは職業病とも言える深刻な悩みですよね。

「エンボディチェア 漫画家」と検索してこの記事にたどり着いたあなたは、きっと今の作業環境に限界を感じているのではないでしょうか。

高額な投資に見合う価値があるのか、液タブや板タブといった機材との相性はどうなのか、そして何より長く使い続けられるのか。そんな切実な疑問に、私の経験と知識を総動員してお答えします。

この記事のポイント
  • エンボディチェア特有の構造が長時間の作画作業に与える具体的なメリット
  • 競合するアーロンチェアと比較した際の決定的な違いと選び方
  • 液タブやモニターアームを使用する現代的な制作環境への適合性
  • 高額な価格設定の裏にある長期的なコストパフォーマンスと保証の重要性
目次

漫画家の腰痛対策としてエンボディチェアが選ばれる理由と機能

ハーマンミラー社のエンボディチェアが、なぜ多くのクリエイターから支持されているのか。

それは単に「座り心地が良い」というレベルを超えて、身体の構造そのものにアプローチする設計思想があるからです。

ここでは、漫画制作という過酷な環境において、この椅子がどのように機能するのかを深掘りしていきましょう。

なお、エンボディの座り心地や調整、注意点をもっと網羅的に把握したい方は、先にエンボディチェア実機レビュー!後悔しないための座り心地と選び方も合わせて読むと、全体像が掴みやすいです。

腰痛に悩む作業環境を劇的に改善する機能

漫画家の作業は、一日中同じ姿勢でモニターや原稿用紙に向かい続けるため、腰への負担が半端ではありません。

エンボディチェアの最大の特徴は、「ピクセルレイテッド・サポート」と呼ばれる独自構造にあります。

一般的なウレタンフォームの椅子だと、長時間座っていると血流が悪くなり、お尻が痛くなったり足が痺れたりします。

でも、エンボディチェアはこのピクセル構造のおかげで、まるで「浮いているかのような座り心地」を実現し、血流の滞りを防いでくれます。

ハーマンミラーの公式サイトでは、この「ピクセルレイテッド・サポート」がどのように着座時の圧力分布を改善し、組織への酸素供給を維持するかについて、医学的な見地から解説されています。

リンク:Herman Miller公式「エンボディチェア(Embody)製品詳細」

これにより、脳への酸素供給もスムーズになり、長時間のネーム作業やペン入れでも集中力が途切れにくくなるんです。

アーロンチェアとの比較で見える適正

エンボディチェアとアーロンチェアの背もたれ比較写真。左側のエンボディはフレームレスで腕の動きを妨げず、右側のアーロンは硬いフレームが肩周りの動きを制限する様子が写っている。
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よく比較されるのが、同じハーマンミラー社の名作「アーロンチェア」です。

どちらも素晴らしい椅子ですが、漫画家という視点で見ると、明確な向き不向きがあります。

機能・特徴エンボディチェアアーロンチェア
素材ファブリック(包み込まれる感覚)メッシュ(張りがあり涼しい)
フレームフレームレス(背中が自由)硬いフレームあり(固定感)
姿勢自由度が高い(リラックス向き)正しい姿勢を強制(集中向き)

アーロンチェアは「正しい姿勢」をキープさせることに特化しているため、少しでも姿勢を崩すとフレームが当たって痛いことがあります。

一方、エンボディチェアは背もたれの幅が狭く設計されており(ナローバック)、腕を大きく動かしたり、後ろを振り返ったりする動作を邪魔しません。

原稿用紙の端から端まで線を引くような大きなストロークが必要な場合、肩周りの自由度が高いエンボディの方がストレスを感じにくいでしょう。

前傾か後傾かで変わる作業の快適性

モニターアームに取り付けた大型液タブを引き寄せ、エンボディチェアに深く寄りかかった後傾姿勢でデジタル作画を行う日本人漫画家のイラスト。リラックスしながら集中して描いている様子。
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ここが非常に重要なポイントです。

あなたの作画スタイルは「前傾」ですか?それとも「後傾」ですか?

もし、机の上に原稿用紙や板タブレットを置き、鼻がつくほど近づいて描く「完全な前傾姿勢」であれば、座面が前に傾く「前傾チルト機能」を持つアーロンチェアの方が適している可能性があります。

残念ながら、エンボディチェアにはこの前傾チルト機能がありません。

前傾チルトが本当に必要か(むしろ合わない人も多い)まで含めて整理したい方は、オフィスチェアの前傾はいらない?失敗しない選び方と必要な人も参考になります。

デジタル作画(液タブ+モニターアーム)の場合:
大型の液タブをモニターアームで手元に引き寄せ、背もたれに体重を預けて描く「後傾スタイル」なら、エンボディチェアは最強のパートナーになります。

エンボディの背もたれ(バックフィット)は、背骨のカーブに合わせて調整でき、後ろに寄りかかった状態でも目線を安定させてくれます。

デジタル環境で、少しリラックスした姿勢で描くなら、間違いなくエンボディに軍配が上がりますね。

あぐらもかける自由な座り心地の魅力

エンボディチェアの広い座面の上で、快適にあぐらをかいてスケッチブックに描いている日本人女性の様子。座面の端に硬いフレームがないため、リラックスした姿勢がとれている。
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日本の住宅事情や、リラックスしてネームを考えたい時など、椅子の上で「あぐら」をかきたくなることはありませんか?

実は、アーロンチェアは座面の周囲に硬い樹脂フレームがあるため、あぐらをかくと足首や膝が当たって非常に痛いんです。

しかし、エンボディチェアは座面が広く、端までクッション性のある「フレームレス構造」になっています。

そのため、椅子の上であぐらをかいたり、片足を立てたりといった自由な姿勢が驚くほど快適にとれます。

「行儀が悪い」と言われるかもしれませんが、クリエイティブな発想を生むためには、身体を固めすぎず、リラックスできる環境が不可欠だと私は思います。

液タブ作業におけるアームレストの課題

液タブ作業中の腕とエンボディチェアのアームレストのクローズアップ。アームレストの幅が広すぎるため、肘がサポートされず脇が空いてしまっている状態を示す。
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漫画家にとって、描く腕を支えるアームレスト(肘掛け)は命綱とも言える存在です。

ここでエンボディチェアの弱点とも言える部分に触れておきます。

エンボディのアームレストは、高さと幅の調整はできますが、前後へのスライドや角度調整ができません。

また、最大まで上げても「あと数センチ高さが足りない」と感じるユーザーもいます。

特に小柄な方の場合、アームレストの幅が広すぎて、脇が空いてしまうこともあるんです。

注意点:
液タブを使用する際、アームレストに肘を置いて描くスタイルの人は、必ず実機で高さと位置を確認してください。場合によっては、アームレストを使わず、机や液タブのベゼルに直接腕を置くスタイルへの変更が必要になるかもしれません。

ヘッドレストの有無と休憩時の快適さ

「仮眠をとりたい」「アニメを見ながら休憩したい」という場合、頭を支えるヘッドレストが欲しくなりますよね。

しかし、エンボディチェアには純正のヘッドレストが存在しません。

これは開発者が「背骨が正しくサポートされていれば、頭部は自然にバランスが取れる」と考えたからです。

ただ、どうしてもヘッドレストが欲しいという方のために、サードパーティ製の「Atlas Headrest」という製品が人気を集めています。

純正品のようなデザインで機能性も高いですが、約3万円という価格と、取り付けによるメーカー保証への影響(基本的には自己責任)がある点は留意しておく必要があります。

Atlasの選び方や購入ルートまで詳しく知りたい方は、エンボディチェアにヘッドレストは必要?Atlas徹底解説と購入法もどうぞ。

エンボディチェア導入前に漫画家が知るべき注意点とデメリット

ここまでメリットを中心にお話ししてきましたが、20万円を超える買い物で失敗は許されません。

購入ボタンを押す前に、必ず知っておいてほしい「リアルな注意点」をお伝えします。

軋み音や汚れで後悔しないための対策

検索でもよく見かけるのが「エンボディチェア ギシギシ」「軋み音」というワードです。

エンボディは多数の樹脂パーツとピクセル構造が複雑に組み合わさっているため、身体を動かした時に「ギシッ」「カタッ」という音が鳴ることがあります。

これは構造上の仕様とも言えますが、気になる場合は可動部にシリコンスプレー(プラスチックを痛めないもの)を極少量塗布することで改善することが多いです。

また、座面がファブリック(布)であるため、メッシュのアーロンチェアに比べて飲み物をこぼした時の汚れケアが大変です。漫画制作中にインクやコーヒーをこぼさないよう、注意が必要ですね。

中古購入のリスクと12年保証の重要性

ハーマンミラーの公式ドキュメント写真。「12-Year Warranty」と明記された保証書、エンボディチェアのユーザーマニュアル、正規販売店の購入レシートがデスク上に並べられている。新品購入の重要性を示す。
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「新品は高いから中古で…」と考える気持ち、痛いほど分かります。

しかし、これだけは断言させてください。漫画家として長く使うなら、絶対に正規販売店での新品購入をおすすめします。

その最大の理由は「12年保証」です。

ハーマンミラーの保証は、ガスシリンダーの交換やパーツの破損に対して非常に手厚いのですが、これは「最初の購入者(ファーストオーナー)」にしか適用されません。

中古で買った場合、たとえ新品同様でも保証はゼロ。修理が必要になった時、数万円〜十数万円の出費になるリスクがあります。

長期的なコスト計算:
約30万円の椅子でも、12年保証を前提に日割り計算すると、1日あたり約68円です。
整体に通う費用や、腰痛で原稿を落とすリスクを考えれば、この投資対効果は決して悪くないはずです。

\ 12年保証は神:エンボディチェア/

失敗を防ぐために必ず行うべき試座

どれだけネットのレビューを読んでも、あなたの身体に合うかどうかは座ってみるまで分かりません。

特に漫画家の方は、一般のオフィスワーカーとは異なる特殊な姿勢をとることが多いです。

ショールームや取扱店に行く際は、ぜひ以下のことを試してください。

  • 靴を脱いで、自宅と同じ環境に近づける
  • 実際にペンを持つ動き(エアー作画)をして、肩周りの動きを確認する
  • リクライニングした状態で、モニターを見る角度をシミュレーションする
  • アームレストの高さが自分の体格に合うかチェックする

高額な価格に対する投資対効果の考え方

椅子は単なる家具ではなく、漫画家にとってはペンの次に重要な「商売道具」であり、選手生命を守る「医療器具」のようなものです。

腰を痛めて数週間仕事ができなくなる損失を考えれば、身体への負担を減らすための投資は、長い目で見れば必ずプラスになります。

総評:漫画家におすすめのエンボディチェア

最後に、エンボディチェアが「買い」なのかどうか、タイプ別にまとめたいと思います。

【エンボディチェアがおすすめな漫画家】

  • デジタル作画(液タブ+アーム)で、後傾姿勢で作業する人
  • 作業中にあぐらをかいたり、リラックスした姿勢をとりたい人
  • 肩こりがひどく、肩甲骨周りの動きを制限されたくない人
  • 腰痛対策として、背骨全体のサポートを重視する人

【他の椅子(アーロンチェア等)を検討すべき漫画家】

  • アナログ作画や板タブで、机に張り付くような強い前傾姿勢の人
  • 暑がりで、背中の蒸れがどうしても気になる人
  • 部屋のスペースが限られており、少しでもコンパクトな椅子が良い人

あなたの創作活動が、腰痛という足枷から解放され、より自由で快適なものになることを心から願っています。

エンボディチェアは、そのための強力なパートナーになってくれるはずですよ。

エンボディチェア派の方へ

おなじみの大手モール

「今の椅子が限界ですぐに欲しい」「楽天ポイントを大量に使いたい・貯めたい」という場合は、在庫を持っている大手モールが早いです。
ただし、出品者が「正規販売店」であるかを必ず確認してください(並行輸入品は保証対象外です)。

アーロンチェアについて知りたい方へ

アーロンチェアは言わずと知れた【椅子の王様】です。
下記記事を読むと理解がグッと深まります。


▼参考記事

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この記事を書いた人

長年の編集者生活において、心身の不調をきっかけに「パフォーマンスを左右するツール」としての椅子の重要性を痛感。その経験から世界中のワーキングチェアを探求し、編集者ならではの客観的な視点と徹底したリサーチに基づき、専門的な情報を分かりやすく発信しています。あなたの健康と生産性を高める「運命の一脚」との出会いを誠実にサポートします。

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