オフィスチェア中古はやめたほうがいい?衛生リスクと代替案

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オフィスチェア中古はやめたほうがいい?衛生リスクと代替案

こんにちは。プレステージチェア、運営者の「RYO-MA」です。

憧れの高級オフィスチェアが定価の半額以下で売られているのを見ると、ついポチりたくなってしまいますよね。

でも、ちょっと待ってください。

検索窓にオフィスチェアの中古はやめたほうがいいという言葉を入れて、この記事にたどり着いたあなたは、きっと心のどこかで失敗したくないという不安や、衛生面で後悔するかもしれないという予感を抱いているのではないでしょうか。

実際に市場には、パッと見は綺麗でも中身がボロボロだったり、見えない汚れが蓄積していたりする商品がたくさん出回っています。

私自身も過去に安さにつられて痛い目を見た経験があるので、その気持ちは痛いほどよくわかります。

ここでは、中古市場のリアルな実情やアレルギーのリスク、そして結果的に損をしないための賢い選び方について、包み隠さずお話ししますね。

この記事のポイント
  • 見えない場所に蓄積した他人の汗や皮脂汚れの真実がわかります
  • 一見きれいに見える中古チェアに潜む故障リスクを理解できます
  • 保証のない中古品を購入した際に発生する高額な修理費を知れます
  • リスクを避けてコスパよく快適な座り心地を手に入れる方法がわかります
目次

衛生面でオフィスチェアの中古はやめたほうがいい

まず最初に、私たちが最も気にすべき「生理的な不快感」についてお話しさせてください。

正直なところ、誰がどのように使っていたかわからない椅子を自宅に招き入れるというのは、想像以上にハードルが高いものです。

「プロがクリーニングしているから大丈夫」と思いたいところですが、長年の使用で染み込んだ汚れはそう簡単に落ちるものではありません。

ここでは、なぜ私が衛生的な観点から中古をおすすめしないのか、そのリアルな理由を深掘りしていきます。

クリーニングでも落ちない衛生面の深刻な汚れ

中古オフィスチェアの座面クッションの断面写真。表面の布地をめくると、内部のウレタンフォームに茶色く変色した汗や皮脂の汚れが深く染み込んでいる様子がはっきりと写っている。「内部に染み込んだ汗・皮脂汚れ」というテキストと矢印で汚染箇所を強調している。
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中古オフィス家具の専門店では、確かに業務用の洗剤やスチームクリーナーを使って清掃が行われています。

しかし、座面のウレタンフォームやメッシュの繊維の奥深くまで入り込んだ汚れまでは、完全に取り除くことができません。

想像してみてください。前の持ち主が毎日8時間、何年も座り続けていたその場所には、目に見えない大量の汗や皮脂が染み込んでいます。

人間はただ座っているだけでも、1日に数百ミリリットルの汗をかくと言われていますからね。それが何年分も蓄積されていると考えると、表面だけをきれいに拭き取ったとしても、根本的な解決にはなっていないんです。

特にウレタン素材の座面は「スポンジ」と同じ構造です。

一度内部に吸い込まれた液体汚れや皮脂は、表面からの洗浄では物理的に除去できません。これが後に「謎の古びた脂の臭い」の原因になることもあります。

私としては、リラックスするための自宅の書斎で、他人の生活臭がする椅子に座るというのは、精神衛生上あまり良いものではないかなと思います。

気持ち悪い?ダニやカビが潜む座面のリスク

 新品と中古のオフィスチェアの座面内部を顕微鏡で比較したイメージ図。左側の「新品(清潔)」はきれいな繊維とウレタン、右側の「中古(リスクあり)」はダニやカビ、アレルゲンが繁殖している様子を描写し、衛生リスクを視覚的に警告している。
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「気持ち悪い」という感覚的な話だけでなく、これには生物学的なリスクも潜んでいます。

湿気の多い日本の環境で、皮脂やフケが蓄積されたウレタン内部は、残念ながらダニやカビにとってのパラダイスになってしまうことがあるんです。

以前、見た目は非常にきれいな中古チェアを購入した知人が、使い始めてから原因不明の肌荒れや鼻炎に悩まされたという話を聞いたことがあります。

調べてみると、クッションの深部でダニが繁殖していた可能性が高かったそうです。

専門店でのクリーニング工程には「殺菌」も含まれていることが多いですが、厚みのある座面の中心部まで完全に滅菌できている保証はありません。

アレルギー体質の方や、小さなお子様がいるご家庭では、この「見えないハウスダスト」のリスクは無視できない問題です。

健康を守るための椅子で健康を害しては本末転倒ですよね。

アーロンチェアの中古で後悔するクッション劣化

中古の旧型アーロンチェアの座面先端部を写した写真。メッシュの下にある「バナナクッション」が経年劣化で加水分解を起こし、ボロボロに崩れてベタついている様子をクローズアップで捉えている。手袋をした手が触れている。
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中古市場で絶大な人気を誇るハーマンミラーの「アーロンチェア」ですが、これにも大きな落とし穴があります。

特に注意したいのが、座面の先端に入っている「バナナクッション」と呼ばれるウレタンパーツです。

旧型のアーロンチェア(クラシックモデル)には、太ももの裏当たりを柔らかくするためにこのクッションが入っています。

しかし、中古で出回っている個体の多くは、このウレタンが経年劣化で加水分解を起こしており、触るとボロボロと崩れたり、ベタベタに溶けていたりすることが非常に多いんです。

「張り替えればいいんじゃない?」

と思うかもしれませんが、このパーツ交換だけでも手間とコストがかかりますし、何よりボロボロになったウレタンの粉が床に散らばるのは掃除も大変です。

現行の「リマスタード」モデルではこの欠点は解消されていますが、中古市場の主力はまだまだ旧型。

安さに釣られて買うと、この劣化したスポンジに悩まされることになるでしょう。

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オカムラ製品も中古はメッシュの寿命が短い

日本のメーカーであるオカムラの「バロン」や「コンテッサ」も素晴らしい椅子ですが、中古で購入する場合はメッシュのコンディションに細心の注意が必要です。

オカムラのメッシュは肌触りが良い反面、長期間の使用による「擦り切れ」や「毛羽立ち」が発生しやすい傾向にあります。

見た目には問題なさそうでも、繊維自体が伸びきってしまっていることも少なくありません。

メッシュの張力が失われると、座った時にお尻が沈み込みすぎてしまい、フレームに太ももが当たって血流が悪くなったり、腰へのサポート力が不足したりします。

特に座面のメッシュ交換は、メーカー修理に出すと5万円以上かかるケースもあり、中古で安く買った意味が完全になくなってしまいます。

「まだ使える」と「快適に使える」の間には、中古品の場合、大きな隔たりがあることを覚えておいてください。

故障しやすいガスシリンダーと修理の難しさ

オフィスチェアのガスシリンダー故障と修理の難しさを示す2枚の比較写真。左は座面が勝手に下がる故障の様子、右は固着したシリンダーをハンマーとレンチで無理やり外そうとする危険な修理作業の様子。
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椅子の高さを調整する「ガスシリンダー」。

これは消耗品であり、中古チェアにおける最大のアキレス腱です。

ガスが抜けてくると、座っている最中に勝手に座面が下がってくる「シンキング」という現象が起きます。

「交換すればいい」と軽く考えがちですが、長年使われて体重がかかり続けたシリンダーは、座面のベース部分に驚くほど強固に食い込んでいます。

これを素人が外すのは至難の業で、ハンマーで叩いてもビクともしないことがほとんどです。

無理に外そうとしてフレームを叩き壊してしまった、というDIY失敗談もよく耳にします。専用工具なしでの交換はリスクが高すぎますし、純正パーツを取り寄せるのも一苦労です。

結局、修理を諦めて粗大ゴミに出すことになれば、処分費用までかかってしまいます。

この「機械的な寿命」が見た目では判断できない点が、中古購入の怖いところですね。

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損をする?オフィスチェアの中古はやめたほうがいい

衛生面のリスクに続いて、ここからは「お財布事情」に直結する話をしましょう。

「新品は高いから中古で節約したい」と考えている方が多いと思いますが、実はトータルで見ると中古の方が高くつく、あるいはコストパフォーマンスが悪いというケースが後を絶ちません。

保証制度の落とし穴や、購入後のトラブルなど、経済的な視点から「やめたほうがいい」理由を解説します。

保証切れの中古は修理費で損をする可能性

高級オフィスチェアの価格には、実は「長期間の保証」が含まれています。

例えばハーマンミラーなら12年、国内メーカーでも構造体には3年の保証がつくのが一般的です。しかし、中古品を購入した瞬間、この強力な保証はすべて消滅します。

多くのメーカーでは、保証の対象を「正規販売店から購入した最初の購入者(ファーストオーナー)」に限定しており、譲渡品や中古購入品は保証対象外と明記しています。

メーカー新品保証期間中古品の扱い
ハーマンミラー12年一切保証なし
オカムラ最大3年有償修理のみ
コクヨ最大3年保証対象外

もし購入して1ヶ月でリクライニングが故障したらどうなるでしょうか?

新品なら無償修理ですが、中古では数万円の修理費が全額自己負担です。

「修理代を含めたら新品が買えた」なんていう笑えない事態になるリスクを、常に背負うことになるわけです。

メルカリ等の個人売買はトラブルの温床

フリマアプリでの個人売買トラブルを描いたイメージ図。「美品」と書かれた商品ページに対し、実際に届いた壊れた椅子を見て怒る購入者の様子、配送トラブルや返品困難のテキスト、お金が飛んでいくイラストでリスクを表現。
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最近はメルカリやヤフオクなどの個人間取引(C2C)で椅子を探す方も増えていますが、ここはさらにリスクの地雷原です。

出品者の多くは椅子の専門家ではないため、「動作確認済み」という言葉の信頼性がどうしても低くなります。

例えば、「リクライニングします」と書いてあっても、実際には異音がひどかったり、ロック機能が甘くなっていたりすることはよくあります。

また、配送トラブルも頻発しています。適切な梱包がされずに送られてきて、キャスターが箱を突き破っていたり、プラスチックパーツが割れて届いたり…。

大型家具の送料は高額(5,000円〜1万円程度)なため、返品するにも送料負担で揉めることが多く、泣き寝入りするケースも少なくありません。

「ジャンク品」の定義も人によって違うので、個人売買はよほどの目利きでない限り避けたほうが無難です。

専門店で試座する限界

「じゃあ、実店舗のある中古オフィス家具専門店なら安心でしょ?」

と思われるかもしれません。確かに個人売買よりは遥かにマシですが、それでも限界はあります。

店舗で数分間座っただけでは、長時間座り続けたときの「へたり」や「底付き感」までは見抜けないことが多いんです。

お店では靴を履いて座りますし、緊張感もあって姿勢が良くなりがち。

でも、自宅でリラックスして数時間作業をした時に初めて、「あれ?なんか腰が痛いな」「クッションが思ったより柔らかすぎるな」と気づくことがあります。

また、人気モデルの良質な中古品はすぐに売れてしまうため、店舗に残っているのは不人気色だったり、年式がかなり古いモデルだったりすることも。

選択肢が限られる中で妥協して選ぶと、結局愛着が湧かずに後悔することになりかねません。

中古より安い新品のミドルレンジがおすすめ

おすすめの「新品ミドルレンジチェア」とリスクのある「中古ハイエンドチェア」を比較する画像。新品は保証付きで清潔感があり、中古は保証がなく傷みがある様子を対比させ、コスパと安心感で新品を推奨するメッセージを伝えている。
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ここまでネガティブな話ばかりしてしまいましたが、ではどうすればいいのか。

私の提案はシンプルです。「10万円の中古ハイエンドチェア」を諦めて、「3万〜5万円の新品ミドルレンジチェア」を買うことです。

最近のミドルレンジチェアの進化は目を見張るものがあります。

オカムラの「ノーム」
イトーキの「サリダ」

あるいはコイズミなどの学習家具メーカーが作るオフィスチェアは、
新品で3万円台から手に入り、品質も非常に安定しています。

新品を買うメリット:

  • 誰も座っていない完全な新品で衛生的
  • メーカー保証がしっかり付いてくる
  • 最新の人間工学に基づいた設計

10年前の最高級モデルの中古よりも、最新技術で作られた中級モデルの新品の方が、故障のリスクもなく、精神的にも気持ちよく使えることは間違いありません。

「腐っても鯛」と言いますが、オフィスチェアに関しては「腐った鯛(中古の高級機)」より「新鮮なイワシ(新品の普及機)」の方が、毎日のワークライフを幸せにしてくれると私は思います。

結論:オフィスチェアの中古はやめたほうがいい

今回は、衛生面と経済面の両方から、オフィスチェアの中古購入に潜むリスクについてお話ししてきました。

結論 : 私は「オフィスチェアの中古はやめたほうがいい」と考えます。

「知らない誰かの汗が染み込んだ座面」

「いつ壊れるかわからないガスシリンダー」

「保証のない不安」

これらのストレスを抱えながら仕事をするよりも、予算内で買える新品を手に入れて、安心して使い倒す方が、長い目で見れば絶対に賢い選択です。

もちろん、最終的な判断は皆さんにお任せしますが、もし迷っているなら、一度新品のミドルレンジチェアも検討リストに入れてみてください。

きっと、「新品にしてよかった!」と思える日が来るはずですよ。

※本記事の情報は執筆時点の一般的な市場傾向に基づくものです。個別の製品状態や購入先によって状況は異なります。最終的な購入判断はご自身の責任において行ってください。

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この記事を書いた人

長年の編集者生活において、心身の不調をきっかけに「パフォーマンスを左右するツール」としての椅子の重要性を痛感。その経験から世界中のワーキングチェアを探求し、編集者ならではの客観的な視点と徹底したリサーチに基づき、専門的な情報を分かりやすく発信しています。あなたの健康と生産性を高める「運命の一脚」との出会いを誠実にサポートします。

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