オフィスチェアのクリーニング|個人でする方法&外注業者の選び方
こんにちは。プレステージチェア、運営者の「RYO-MA」です。
在宅ワークで毎日座るその椅子、ふと見ると実はかなり汚れていることに気づいてドキッとしたことはありませんか。
個人でオフィスチェアのクリーニングをしようと検索してみても、出てくるのは法人向けの大量洗浄の情報ばかりで、一般家庭でのやり方が分からず戸惑うことも多いですよね。
自宅でできる効果的なセルフクリーニングのやり方や必要な道具、どうしても落ちない汚れをプロの業者に依頼する場合の料金相場やおすすめの依頼先など、知りたい情報は山ほどあるはずです。
東京や大阪などの都市部で持ち込みができる店舗はあるのか、出張費を抑えるコツはあるのかといった疑問も尽きません。
この記事では、大切な椅子を長く清潔に使い続けるためのノウハウを、私の経験を交えて余すことなくお伝えします。
- 自宅にある道具やリンサークリーナーを使った本格的な洗浄手順
- 皮脂汚れやペットの粗相など汚れの種類に合わせた適切な対処法
- 個人がプロの業者に安く依頼するための裏ワザや料金の相場感
- アーロンチェアなど高機能チェアをメンテナンスする際の注意点
オフィスチェアのクリーニングを個人で実践する技術論
オフィスチェアの汚れは、見た目以上に深刻です。
毎日長時間座り続けることで、汗や皮脂、食べこぼしなどが蓄積し、雑菌の温床になっていることも珍しくありません。
ここでは、プロの技術を参考にしつつ、個人が自宅で実践できる「本当に効果的なクリーニング手法」について深掘りしていきます。適切な道具と手順さえ踏めば、見違えるほど綺麗になりますよ。
自分で汚れを落とす手順とセルフ洗浄のコツ

自分でクリーニングを行う際、最も重要なのは「汚れを浮かせてから取り除く」というプロセスです。いきなり水拭きをするだけでは、汚れを繊維の奥に押し込んでしまうことになりかねません。
まずは掃除機がけからスタートしましょう。
座面や背もたれの隙間には、ホコリや髪の毛、衣服の繊維クズなどが驚くほど詰まっています。
隙間ノズルを使って、これらの固形物を徹底的に吸い出してください。これを怠ると、後で水を使った際に泥状の汚れとなってこびりついてしまいます。
次に、洗浄液の塗布です。
ぬるま湯で薄めた中性洗剤や重曹水をスプレーし、汚れを化学的に分解させます。ここで焦ってすぐに拭き取らず、5分から10分ほど「つけ置き」をするのがコツです。
汚れが浮き上がってきたら、固く絞ったマイクロファイバークロスで、汚れを移し取るように叩き拭きをします。ゴシゴシ擦ると生地を傷めるので注意してくださいね。
セルフ洗浄の重要ポイント
洗剤成分が残ると新たな汚れを呼ぶ原因になります。
最後は必ず、洗剤成分が完全になくなるまで「水拭き」と「乾拭き」を繰り返してください。
乾燥が不十分だとカビの原因になるため、サーキュレーターなどでしっかりと乾かすことが何より大切です。
リンサークリーナーなど必須道具の選び方

布製のオフィスチェアを使っているなら、私が個人的に「最強の投資」だと思っているのがリンサークリーナー(水洗い掃除機)の導入です。
アイリスオーヤマなどのメーカーから家庭用が販売されており、1万円前後で手に入ります。
リンサークリーナーの凄いところは、水を吹き付けながら同時に汚水を吸い取れる点です。手作業の拭き掃除では限界がある「繊維の奥の汚れ」を物理的に回収できます。
実際に使ってみると、タンクに溜まる水が茶色や真っ黒になるので、その洗浄力に驚愕するはずです。
もしリンサークリーナーがない場合は、以下の道具を揃えておくと便利です。
- マイクロファイバークロス: タオル地よりも繊維残りが少なく、吸水性が高いものがベストです。
- 柔らかいブラシ: 浮いた汚れを掻き出すのに使いますが、素材を傷つけないよう馬毛などのソフトなものを選びましょう。
- スプレーボトル: 洗剤を希釈して均一に塗布するために必須です。
重曹や中性洗剤を使ったシミ抜きの技術

コーヒーをこぼしてしまったり、汗ジミが気になったりする場合、ケミカル(洗剤)の選び方が勝負を分けます。
基本的には、素材への攻撃性が低い中性洗剤(おしゃれ着洗い用など)が最も安全でおすすめです。
皮脂汚れや汗の臭いが気になる場合は、弱アルカリ性の「重曹」が活躍します。
重曹水(水100mlに小さじ1杯程度)を作ってスプレーすると、酸性の皮脂汚れを中和してスッキリ落とせます。ただし、重曹は研磨作用があるため、粉末のまま擦りつけるのは避けたほうが無難です。
アルカリ電解水の使用には要注意!
油汚れに強力な効果を発揮するアルカリ電解水ですが、アルミパーツを変色させたり、腐食させたりするリスクがあります。
特にコンテッサのようなアルミフレームの椅子には、金属部分にかからないよう細心の注意が必要です。
メッシュや布地など素材別の注意点
オフィスチェアの素材によって、やってはいけないこと(禁忌)が異なります。ここを間違えると、取り返しのつかないダメージを負うことになります。
メッシュ素材の場合、絶対に「お風呂場での丸洗い」は避けてください。
水はけが良さそうに見えますが、フレーム内部の金属が錆びたり、メッシュが収縮して張り(テンション)が狂ったりする原因になります。
メッシュの網目に詰まったホコリは、裏側から布団叩きなどで軽く叩き出しながら掃除機で吸うのが一番です。
ファブリック(布地)の場合は、前述のリンサークリーナーや叩き拭きが有効です。
ただし、部分的な汚れだけを落とすと、乾燥後にそこだけ色が明るくなって「輪ジミ」になることがあります。
面倒でも、最終的には座面全体を湿らせて境界線をぼかすのがプロのテクニックです。
レザー(本革・合皮)は水分が大敵です。特に合成皮革(PU/PVC)は水分で加水分解が進み、ボロボロと剥がれる原因になります。
水拭きは最小限にし、専用のクリーナーや保護クリームでメンテナンスしましょう。
ペットの尿やトコジラミへの対処法
在宅ワークならではの悩みとして、ペットの粗相や、中古家具経由での害虫リスクがあります。
これらは一般的な汚れとは対応レベルが異なります。
ペットの尿、特に猫のおしっこは強烈なアンモニア臭を放ちます。
時間が経つとアルカリ性が強くなるため、酸性の「クエン酸水」で中和するのが効果的です。
ただし、ウレタンの深部まで染み込んでしまった場合は、表面を拭くだけでは臭いが取れません。
リンサーでお湯を使って徹底的に吸い出すか、プロに依頼する決断が必要です。
また、最近増えているのが「トコジラミ(南京虫)」の問題です。
もし中古で買った椅子に黒いシミ(血糞)があったら警戒してください。
トコジラミは一般的な殺虫剤に耐性を持つこともありますが、「熱に弱い」という弱点があります。
そのため、スチームクリーナーで高温の蒸気を隙間に注入するのが、個人でできる有効な対策の一つです。
公益社団法人 日本ペストコントロール協会などの専門機関も、被害拡大を防ぐための正しい知識として、生態や駆除に関するガイドラインを公開しています。
オフィスチェアのクリーニングを個人が業者へ頼む視点
自分ではどうにもならない汚れや、失敗したくない高価なチェアの場合は、プロの業者に頼むのが確実です。
しかし、オフィスチェアのクリーニング業界は基本的に「法人向け」に作られており、個人が1脚だけ依頼するにはいくつかの壁があります。
ここでは、損をしないための業者の選び方や、費用を抑えるポイントについて解説します。
業者に依頼した際の料金相場と費用感
プロに依頼する場合、気になるのはやはり料金ですよね。
市場の相場を見てみると、オフィスチェア1脚あたりのクリーニング単価は、概ね以下のような価格帯になっています。
| チェアの種類 | 料金相場(1脚あたり) |
|---|---|
| 一般的な事務用メッシュ/布チェア | 2,000円 〜 4,000円 |
| エグゼクティブ/多機能チェア | 3,500円 〜 6,000円 |
| ソファタイプ(1人掛け) | 5,000円 〜 12,000円 |
「あれ、意外と安い?」と思った方もいるかもしれません。しかし、ここには落とし穴があります。
多くの業者はこれに加えて「出張費」や「最低基本料金(ミニマムチャージ)」を設定しています。
例えば、「1脚3,000円だけど、合計金額が20,000円以上からでないと出張しません」といったケースです。
結果として、個人が1脚だけ依頼すると、割高な料金を支払うことになるケースが少なくありません。
最低料金を回避して持ち込みで安く済ませる

高額な最低基本料金を回避するための有効な手段が、「業者への直接持ち込み(持込クリーニング)」です。
工場や店舗へ自分で椅子を運ぶ手間はかかりますが、出張費がかからず、1脚単位の料金だけで受けてくれる場合があります。
ただし、全ての業者が持ち込みに対応しているわけではありません。
Webサイトに明記されていなくても、電話で問い合わせると「持ち込みならOKですよ」と言ってくれる柔軟な業者も存在します。
車の手配ができる方は、近隣の家具クリーニング工場や、椅子の張替えを行っている業者を探してみる価値は大いにあります。
東京や大阪など地域別のおすすめ対応店
エリアによって、個人対応が得意な業者の選択肢は異なります。
大都市圏では比較的見つけやすい傾向にあります。
東京エリアでは、オフィス需要が多いため業者の数自体が豊富です。「BRワークス」や「タック(TACK)」のような、個人の依頼にも理解がある業者や、エリア限定で出張費無料キャンペーンを行っている業者が見つかることもあります。
大阪エリアでも、「株式会社モリシタ」や「有限会社エヌシー」のように、椅子のメンテナンスに特化した企業が存在します。こうした専門業者は、単なる洗浄だけでなく、キャスター交換や機構の修理相談にも乗ってくれる場合があり、頼りになる存在です。
検索のヒント
Googleマップなどで「家具クリーニング」「椅子 クリーニング」と検索し、口コミを確認するのがおすすめです。大手チェーンよりも、地域密着型の小規模店の方が、個人の細かい要望(1脚だけ頼みたい、持ち込みたい等)に柔軟に対応してくれることが多いですよ。
失敗しない業者の選び方とマッチング活用
大手業者に断られたり、予算が合わなかったりした場合は、「くらしのマーケット」のようなマッチングサイトを活用するのが賢い選択です。
ここでは、個人で活動しているハウスクリーニングのプロや、家具専門の職人を直接探すことができます。
マッチングサイトの利点は、「料金体系が明朗」であることと「口コミが見える」ことです。
「椅子1脚から出張OK」を売りにしている業者も多く見つかりますし、実際に利用した人の評価を確認できるので、見ず知らずの業者を自宅に招く不安も軽減されます。
実はくらしのマーケットには、ソファとは別に「オフィスチェア・デスクチェアのクリーニング」という専門カテゴリが用意されています。
ここを見れば、お住まいの地域に対応したプロを一覧で比較でき、1脚あたりの相場もすぐに分かりますよ。
アーロンチェアなど高級家具の取り扱い
最後に、アーロンチェア(Herman Miller)やコンテッサ(Okamura)のような高機能チェアを依頼する場合の注意点です。これらの椅子は、特殊な素材や複雑なメカニズムを持っています。
一般的な清掃業者の中には、こうした高機能チェアの構造を熟知していないケースもあります。
もし分解洗浄が必要な場合や、デリケートな素材(アーロンチェアのペリクルなど)を扱う場合は、必ず「施工実績」を確認してください。
「過去にアーロンチェアを洗ったことがありますか?」とストレートに聞くのも有効です。
また、正規ディーラーやメーカーがメンテナンスサービスを提供している場合もあります。
費用は高くなりますが、純正パーツの交換なども含めてオーバーホールしたい場合は、メーカー公式のサポートを受けるのが最も安心です。
オフィスチェアのクリーニングに関する個人のまとめ

オフィスチェアのクリーニングを個人で行うには、汚れの性質を理解し、適切な道具を使うことが成功への近道です。
日常的なホコリ取りや、リンサークリーナーを使った定期的な洗浄を行うことで、椅子の寿命を延ばし、衛生的な在宅ワーク環境を維持できます。
一方で、プロに依頼する場合は「最低料金」の壁が立ちはだかりますが、持ち込みやマッチングサイトを賢く利用することで、コストを抑えて高品質なサービスを受けることも可能です。
たかが椅子、されど椅子。
毎日体を預ける大切なパートナーですから、ぜひ一度、本格的なケアをしてあげてくださいね。見違えるほど座り心地が良くなるかもしれませんよ。
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