オフィスチェア座面高40cm以下!女性や小柄な方の椅子選びとは
こんにちは。プレステージチェア、運営者の「RYO-MA」です。
オフィスチェアの座面高が40cm以下のものをお探しということは、もしかすると今の椅子だと足がつかないことでお悩みではないでしょうか。
一般的なオフィスチェアやゲーミングチェアは身長170cm前後向けに作られていることが多く、女性や小柄な方だとどうしても足が浮いてしまいがちです。
私自身もいろいろな椅子を試してきましたが、高さが合わないと腰痛やむくみの原因にもなりかねません。
安い価格帯で探すにしてもニトリやIKEAだと座面が高いモデルも多いため、慎重に選びたいところです。
そこで今回は、身長150cm前後の方でも快適に座れるおすすめの低い椅子や、キャスター交換などの調整方法について詳しくお話しします。
- 身長150cm前後の方に適した座面高の計算方法と選び方の基準
- 女性や小柄なユーザーにおすすめの座面高40cm以下のオフィスチェア
- ニトリやIKEAなどの身近な家具店で見つかる椅子の特徴と注意点
- 既存の椅子のキャスター交換などで高さを下げる改造テクニック
オフィスチェアの座面高40cm以下を選ぶ理由と基準
まずは、なぜ多くの椅子が体に合わないのか、そして具体的にどのくらいの高さが自分にとってベストなのかを知ることから始めましょう。
ここでは、身長別の適正な高さや、足がつかないことによるリスク、そして身近な量販店の椅子の傾向について解説していきます。
身長150cm前後に適した座面の高さを知る

オフィスチェア選びで一番大切なのは、実は「デザイン」よりも「座面の高さ」だったりします。
特に小柄な方にとって、一般的な椅子の「最低座面高42cm~45cm」という設定は、まるで厚底ブーツを履いて生活しているような負担を強いることになります。
人間工学的に、足の裏全体が床にしっかり着くための座面高は、以下の計算式で目安を出すことができます。
この式に当てはめると、身長150cmの方なら37.5cm、155cmの方でも38.75cmが理想的な高さとなります。
つまり、市場でよく見かける「最低高42cm」の椅子では、どう頑張っても足が浮いてしまう計算になるんですね。
「たかが数センチ」と思うかもしれませんが、この数センチが長時間座った時の疲れ方に大きく影響してきます。
ご自身の身長に合わせて、まずは「40cm以下」がいかに重要なラインであるかを知っておいてください。
足が浮く「座り心地の悪さ」と姿勢の関係

計算上の数値だけでなく、実際に座ったときの「感覚」も非常に重要です。足が床にしっかりつかない状態で座り続けると、体にはどのような物理的な影響があるのでしょうか。
最大の問題は「体の重心が安定しないこと」です。
足の裏で体重を支えられない分、すべての重さがお尻と太ももの裏側にかかってしまいます。
すると、無意識のうちに体がバランスを取ろうとして座面の前方に滑り落ちてしまったり、逆に背もたれに過度に寄りかかりすぎたりして、理想的な着座姿勢をキープすることが難しくなります。
また、足がブラブラしていると「踏ん張り」がききません。デスクワークで少し前のめりになったり、集中して作業したりする際、足元の支えがないことは、思った以上に集中力を削ぐ要因になります。
- 体重がお尻と太もも裏に集中し、圧迫感を感じやすくなる
- 重心が定まらず、お尻が前に滑るなど姿勢が崩れやすい
- 踏ん張りがきかず、長時間の作業で姿勢を直す回数が増える
「なんとなく座り心地が悪い」
「すぐに体勢を変えたくなる」
という場合、椅子のクッション性よりも、実はこの「足つきの悪さ」が原因であるケースが非常に多いのです。
見逃してはいけないポイントだと言えるでしょう。
ニトリやIKEAの椅子は座面が高すぎるか

家具を探すときにまず思い浮かぶのがニトリやIKEAだと思いますが、ここで注意が必要です。
特にIKEAなどの海外ブランドは、欧米人の体格(身長170cm〜180cm以上)を基準に設計されていることが多く、座面高の最低値が43cm〜47cmとかなり高めに設定されているケースが目立ちます。
デザインはおしゃれで価格も魅力的なんですが、「靴を履いて使うこと」を前提とした海外規格のままだと、小柄な日本人が室内で靴を脱いで使うにはどうしても高すぎるんですよね。
一方で、ニトリや一部の国内量販店モデルには、学習椅子やコンパクトチェアとして座面高が低めのものも存在します。
ただ、すべてのモデルがそうではないので、購入前には必ずスペック表の「座面高(SH)」を確認するか、実際に店舗で靴を脱いで試座してみることを強くおすすめします。
安い価格帯でも低座面モデルは見つかる
「機能的な椅子は高い」というイメージがあるかもしれませんが、実は低価格帯でも座面高40cm以下を実現しているモデルはあります。
例えば、サンワサプライなどの国内サプライメーカーが出しているシンプルなオフィスチェア(例:SNC-A1ABKなど)は、実勢価格が数千円程度でありながら、座面高を38cm台まで下げられる設計になっています。
機能はガス圧昇降と背もたれチルトくらいしかありませんが、「とにかく安く、足がつく椅子が欲しい」という場合には最強のコストパフォーマンスを発揮しますね。
多機能性よりも「最低座面高」の数値を最優先し、クッションの質や耐久性は価格相応と割り切るのがコツです。
子供の勉強用や学習椅子という選択肢
これは意外な盲点かもしれませんが、大人用のオフィスチェアで合うサイズが見つからない場合、「学習椅子」を選択肢に入れるのも一つの手です。
最近の学習椅子は、子供の成長に合わせて座面の高さをかなり低く(40cm以下に)設定できるだけでなく、デザインも大人びたシンプルなものが増えています。
特にオカムラなどの有名メーカーが作る学習用チェア(ノームなど)は、大人が座っても違和感のないデザインと耐久性を持っています。
体重制限やサイズ感をチェックする必要はありますが、「子供用」というカテゴリーにとらわれずに探してみると、ジャストサイズの運命の一脚に出会えるかもしれませんよ。
オフィスチェアで座面高40cm以下のおすすめと調整術
ここからは、実際に私がおすすめしたい具体的な製品や、今ある椅子を何とかしたいという方向けの改造テクニックについてご紹介します。おしゃれなモデルから機能的なゲーミングチェアまで、小柄な方でも安心して座れる椅子をピックアップしてみました。
おしゃれで低いおすすめオフィスチェア
「機能も大事だけど、部屋のインテリアに馴染むおしゃれな椅子がいい」という方には、以下のモデルが特におすすめです。
1. オカムラ「norm(ノーム)」
リビングやダイニングに置いても違和感のない、丸みを帯びたファブリックデザインが特徴です。座面高はなんと38cmから調整可能。もともと小柄な方や学習用としても想定されているため、150cm台の方でもしっかり足がつきます
2. コクヨ「picora(ピコラ)」
無駄を削ぎ落としたミニマルなデザインが魅力。座面高は39cmからで、脚の直径が小さい省スペース設計なので、狭いお部屋にもすっきり収まります。カラーバリエーションも豊富で女性に人気ですね。
3. イトーキ「cassico(カシコ)」
これは少し価格帯が上がりますが、「女性専用」として開発された本気のオフィスチェアです。座面の前部分が折れ曲がる「サーキュシート」機能があり、座面高39.5cmという数値以上に足のむくみを軽減してくれる工夫が詰まっています。
低身長でも快適なゲーミングチェアの比較
長時間PCに向かうなら、ヘッドレストなどがついたゲーミングチェアも捨てがたいですよね。
でも海外製は大きすぎる…そんな悩みを解決してくれるのが日本のブランドです。
| ブランド・モデル | 最低座面高 | 推奨身長 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Bauhutte(バウヒュッテ) G-551 | 40.0cm (実質もっと低い) | 154cm〜 | 日本人向け設計のパイオニア。クッションの沈み込みで足つき抜群。 |
| AKRacing PINON(ピノン) | 31.5cm〜 | 145cm〜165cm | 若年層・小柄女性向けの本気仕様。圧倒的な低さを実現。 |
特にBauhutteは、スペック上は40cmですが、クッションが柔らかめで沈み込むため、実際には37〜38cmくらいの感覚で座れることが多いです。
AKRacingのPINONは、大人用の品質そのままにサイズダウンしているので、150cm未満の方にとっては救世主のような存在になるでしょう。
クッション素材と実質的な座面高の関係
スペック表の数字だけを見て「40cmだからギリギリかな…」と諦めるのはまだ早いです。
実は、座面の「クッション素材」によって、座った時の「実質的な高さ」は変わってきます。
例えば、メッシュ素材(アーロンチェアなど)は、体重をかけてもあまり沈み込まないので、スペック通りの高さになりがちです。
一方で、厚手のウレタンフォームを使った椅子は、座ると体重で1cm〜3cmほど沈み込むことがあります。
スペック値 - 沈み込み量(約1〜3cm) = 実際の足つき感
この「沈み込み」を計算に入れると、座面高41cmや42cmのモデルでも、柔らかいクッションなら意外と足がつくケースがあります。
逆に張り地の硬い椅子は数値にシビアになる必要があるので注意してくださいね。
キャスター交換で座面を低く改造する技


「買い替える予算はない!なんとかして低くならないの?」
という場合の裏技として、キャスターの交換があります。
多くのオフィスチェアは直径60mmのキャスターを使っていますが、これを直径50mmの小径キャスターに交換することで、単純計算で高さ(半径の差分)を5mm〜1cm程度下げることができます。
さらに、「固定脚(アジャスター)」と呼ばれる動かない足パーツに交換すれば、1cm〜2cm近く下がることもあります。
キャスターを小さくすると、椅子の中央にある「ガスシリンダー」の底部分が床に近づきます。もともと床スレスレのモデルの場合、シリンダーが床やカーペットに擦れて傷をつけてしまう恐れがあるので、交換前に必ずクリアランス(隙間)を確認してください。
また、ガスシリンダー自体を「ローハイトシリンダー(短いタイプ)」に交換する方法もありますが、古いシリンダーを引き抜くのは非常に大変な作業になるため、DIYに自信がある方以外にはあまりおすすめしません。
まとめ:オフィスチェア座面高40cm以下|快適に働こう


今回は、座面高40cm以下のオフィスチェアの重要性やおすすめモデルについて解説してきました。
身長160cm未満の方、特に150cm前後の方にとって、一般的な「座面高42cm以上」の椅子は、知らず知らずのうちに体に大きな負担をかけています。
「足が床にしっかりつく」ということは、単に座り心地が良いだけでなく、むくみや腰痛を防ぎ、仕事のパフォーマンスを維持するための土台となります。
解決策としては、オカムラの「CG-M」や「ノーム」、バウヒュッテのような日本人向けの低座面チェアを選ぶのが最も確実です。
また、どうしても椅子が変えられない場合は、適切な高さのフットレスト(足置き)を使うのも有効な手段ですね。
ご自身の体格に合った「高さ」を見つけて、毎日のデスクワークを少しでも快適なものにしていきましょう
。無理をして合わない椅子に座り続けるのではなく、道具の方を自分に合わせていくことが、長く健康に働くための秘訣かなと思います。
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