オフィスチェアの肘掛けはいらない？邪魔な理由＆迷った際の考え方
こんにちは。プレステージチェア、運営者の「RYO-MA」です。
オフィスチェアを購入する際、肘掛けをつけるべきかどうかで悩むことはありませんか？
一般的に高機能な椅子には肘掛けがついているイメージがありますが、実際に使ってみるとデスクに当たって邪魔だと感じたり、あぐらをかいてリラックスしたいときに窮屈さを覚えたりすることも少なくありません。
特にワンルームなどの狭い部屋では、椅子の圧迫感が気になり、いっそのこと肘掛けはいらないのではないかと考える方も増えています。とはいえ、後からやっぱり必要だったと後悔するのは避けたいところですよね。
この記事では、肘掛けが不要と感じる具体的なシーンや、跳ね上げ式などの便利な機能、そしてあなたの作業スタイルに合わせた最適な選び方について詳しくお話しします。
- どのような作業環境で肘掛けが不要になるのか、具体的なケースがわかる
- 部屋を広く使うための「跳ね上げ式」や「肘なしモデル」の選び方がわかる
- 今ある椅子の肘掛けを外す際のリスクや注意点を理解できる
- 自分のライフスタイルに最適なオフィスチェアの仕様を判断できるようになる
オフィスチェアの肘掛けはいらない？そう感じる理由
「オフィスチェアには肘掛けがあって当たり前」と思っていませんか？実は、ライフスタイルや作業の内容によっては、肘掛けがむしろ快適さを損なう原因になることもあります。
ここでは、どのような場面で肘掛けが不要だと感じられるのか、具体的な理由を掘り下げてみていきましょう。
デスクチェアの肘掛けが必要か迷う理由とは
デスクチェアを選ぶ際、肘掛けの有無は価格にも直結するため、非常に悩ましいポイントですよね。一般的に、肘掛けは腕の重さを支えて肩こりを軽減する効果があると言われています。しかし、これが全ての人に当てはまるわけではありません。
例えば、頻繁に席を立ったり座ったりする業務や、デスクの上で資料を広く広げて作業するような場合、固定された肘掛けが身体の動きを制限する「壁」になってしまうことがあります。また、体格に合わない位置にある肘掛けは、逆に不自然な姿勢を強いることになり、肩こりの原因になることさえあるのです。
肘掛けのメリットは「静的な作業」で最大化されますが、動きの多い「動的な作業」では邪魔になる可能性が高いです。
狭い部屋でオフィスチェアが邪魔になる現実
日本の住宅事情、特に都心のマンションやアパートでテレワークをする場合、スペースの確保は切実な問題です。ここでネックになるのが、オフィスチェアの「収納性」です。
肘掛けがあることで、デスクの天板やキーボードスライダーに椅子がぶつかり、机の下にしっかりと収納できないというケースが多発しています。
椅子がデスクからはみ出していると、生活動線を塞いでしまうだけでなく、視覚的にも部屋が狭く見えてしまうんですよね。
「部屋を広く見せたい」
「生活感を消したい」
というニーズを持つ方にとって、物理的な体積が増える肘掛けは、まさに邪魔な存在と言えるでしょう。
あぐらで座るなら肘掛けなしにメリットがある
自宅でリラックスして作業をする際、椅子の上で「あぐら」をかきたいという方は意外と多いのではないでしょうか。私自身もついついやってしまうのですが、この時に最大の障害となるのが肘掛けです。
固定式の肘掛けがあると、座面の左右が塞がれてしまうため、脚を広げたり組んだりすることができません。無理にあぐらをかこうとすると、肘掛けに膝が当たって痛い思いをすることもあります。
「座面の上で自由になりたい」と考える姿勢自由度重視の方にとっては、サイドがオープンになっている肘なしモデルの方が、圧倒的に快適に過ごせるケースが多いのです。
ゲーミングチェアのアームレストが邪魔な場面
ゲームをプレイする方、特にFPS（First Person Shooter）などでマウス感度を低く設定している「ローセンシ」プレイヤーにとって、肘掛けはプレイの妨げになることがあります。
腕を大きく振ってマウスを操作する際、肘がアームレストに「ガンっ」と当たってエイムがズレてしまった経験はありませんか？
また、キーボードとマウスの操作性を高めるために、デスクの奥まで深く腕を入れるスタイルの場合、アームレストがデスクの手前部分に干渉して、理想的なポジションが取れないこともあります。
このようなシビアな操作環境では、アームレストを排除する、あるいは極限まで下げられる機能が求められます。
楽器演奏など特定の作業で肘掛けが不要なケース
ギタリストやベーシストの方にとって、オフィスチェアの肘掛けは天敵とも言える存在です。楽器を構えたとき、ギターのボディやネックが肘掛けに当たってしまい、正しい演奏フォームが取れないからです。
無理に弾こうとするとフォームが崩れるだけでなく、大切な楽器に傷をつけてしまうリスクもあります。
そのため、DAW（音楽制作）作業と演奏をシームレスに行いたいミュージシャン層からは、「肘掛けがない高機能チェア」や、演奏時だけ肘掛けを排除できる椅子が強く求められています。
実際に、オカムラのバロンチェアのようなハイエンドモデルでも、あえて肘なしを選択するギタリストは少なくありません。
オフィスチェアの肘掛けはいらない？迷った時の考え方
「じゃあ、結局どうすればいいの？」
と思いますよね。ここからは、肘掛けの要不要で迷ったときに、どのような基準で選べば後悔しないのか、具体的な解決策とチェックポイントをご紹介します。
状況に合わせて跳ね上げ式を選ぶ賢い方法
「普段は肘掛けが欲しいけれど、ギターを弾くときや収納するときだけ無くしたい」。そんな欲張りなニーズに応えてくれるのが、肘掛けを背もたれ側に持ち上げられる「跳ね上げ式（Flip-up）」のアームレストです。
このタイプの最大のメリットは、状況に合わせてオンオフを瞬時に切り替えられることです。PC作業で集中したいときは肘を下ろして腕を支え、作業が終わったら肘を上げてデスク下にすっきり収納する。
この運用ができるだけで、部屋の使い勝手は劇的に向上します。
イトーキの「サリダチェア（YL5）」などは、しっかりとした作りながら跳ね上げ式を採用しており、コストパフォーマンスと機能性のバランスが非常に良いモデルですね。
オフィスチェアの肘掛けを外す方法と注意点
「今使っている椅子の肘掛けを外してしまいたい」と考える方もいるでしょう。多くのオフィスチェアは、座面の裏側からボルトで固定されているため、六角レンチなどの工具があれば取り外し自体は可能です。
しかし、ここで注意が必要です。背もたれと座面を肘掛けが連結して支えている構造の椅子（安価なロッキングチェアに多い）の場合、肘掛けを外すと椅子自体が分解してしまい、座れなくなることがあります。また、取り外した後のボルト穴が露出し、衣服を引っ掛けたり見栄えが悪くなったりすることもあるため、短いボルトで穴を埋めたり、カバーシールを貼ったりといった工夫が必要になります。
無理な分解はメーカー保証の対象外となる場合がほとんどです。作業を行う際は自己責任となるため、事前に構造をよく確認しましょう。
オフィスチェアの肘掛けなしおすすめモデル
最初から肘掛けがいらないと割り切れるなら、「肘なし（アームレス）」として設計されたモデルを選ぶのが最もスマートです。肘なしモデルは、部品点数が少ないぶん価格が安く抑えられていることが多く、コストパフォーマンスに優れています。
例えば、オカムラの「CG-M」などは、コンパクトな設計でありながら座り心地が良く、肘なしでもデザインがまとまっています。また、デザイン性を重視するならコクヨの「オプティ」のような、リビングに馴染むカジュアルなチェアも選択肢に入ります。「あえて肘なしを選ぶ」ことは、コスト削減とスペース効率の両立という点で、非常に合理的な選択だと言えます。
肘掛けを後から追加できるか確認する重要性
今は「いらない」と思っていても、将来的に長時間のデスクワークが増えたり、肩こりが辛くなったりして「やっぱり欲しい」となる可能性はゼロではありません。
そんなリスクに備えるなら、「後付けで肘掛けを追加できるモデル」を選んでおくのが安心です。サンワサプライなどの一部のメーカーでは、専用の肘パーツをオプション販売していることがあります。また、オカムラのバロンのように、パーツ単位での交換が可能な高級チェアであれば、ライフスタイルの変化に合わせて仕様を変更し続けることができます。
デスク下に収納できるかサイズを確認する
肘掛けがあってもなくても、最終的に椅子がデスク環境にフィットするかどうかが重要です。特に肘付きを選ぶ場合、最も失敗しやすいのが「高さ」の問題です。
購入前には必ず、ご自宅のデスクの天板下の高さ（一般的には60cm〜70cm程度）をメジャーで測りましょう。その上で、検討している椅子の肘掛けの高さ（座面高＋肘掛けの高さ）が、デスクの下に収まる数値かどうかを確認してください。もしギリギリ干渉してしまう場合は、肘掛けの高さを調整できる「可動肘」を選ぶか、前述の「跳ね上げ式」を選ぶのが正解です。
結論：オフィスチェアの肘掛けは本当にいらないのか？
ここまで見てきたように、オフィスチェアの肘掛けは、全ての人にとって必須の機能ではありません。狭い部屋でのスペース効率を優先する場合や、あぐらをかいたり楽器を演奏したりする特定のスタイルにおいては、むしろ「いらない」と判断することで、より快適な環境が手に入ります。
重要なのは、世間の「高機能＝肘付き」というイメージに流されず、ご自身の部屋の広さや、普段どのような姿勢で作業をしているかを冷静に見つめ直すことです。迷ったら「跳ね上げ式」を選ぶもよし、コストを抑えて「肘なし」を選び、デスク側で腕を支える工夫をするもよし。ぜひ、あなたにとってベストな「引き算の選択」をしてみてくださいね。
本記事の情報は一般的な目安であり、全ての製品や身体的特徴に当てはまるわけではありません。椅子の分解や改造を行う際は、安全に十分配慮し、自己責任で行ってください。正確な仕様や保証内容については、各メーカーの公式サイトをご確認ください。
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