【予算別おすすめ】オカムラとコクヨのチェア比較!疲れない椅子や腰痛対策の選び方
こんにちは。プレステージチェア、運営者の「RYO-MA」です。
日本が誇る二大オフィス家具メーカー、オカムラとコクヨ。
新しいワークチェアを探そうと検索してみても、結局「どっち」が自分に合っているのか迷ってしまいますよね。
「疲れない」椅子や「腰痛」対策に特化したモデルはどちらなのか、代表的な「シルフィー」や「ウィザード」をはじめ、最高峰の「コンテッサ」や「イング」まで含めて比較検討したいと考えている方も多いはずです。
また、長く使うものだからこそ、実際に購入した人たちの評判やリセールバリューも気になるところでしょう。
この記事では、両社の設計思想の違いから具体的な機能差までを分かりやすく解説していきます。
- オカムラとコクヨの決定的な「設計思想」の違いと自分への適合性
- 長時間座っても疲れないための独自のメカニズムと腰痛対策機能
- シルフィーやウィザードなど主要モデルのスペックと価格差の比較
- 保証期間やリセールバリューから見る長期的なコストパフォーマンス
オカムラとコクヨのチェア比較で知る設計思想
まずは、両社がどのような考え方で椅子を作っているのか、その根本的な「哲学」の違いを見ていきましょう。
ここを理解すると、カタログのスペック表だけでは見えてこない、あなたとの相性がはっきりと見えてくるはずです。
オカムラとコクヨはどっちが自分に合うか
結論から言うと、
「機械的な調整で完璧に固定したい」ならオカムラ
「動きの中で自然に開放されたい」ならコクヨ
という選び方が一つの大きな基準になります。
オカムラ(株式会社オカムラ)は、もともと航空機製造の技術者たちが立ち上げた会社です。
そのためか、製品には「エンジニアリングへの美学」が色濃く反映されています。
オカムラの椅子は、ユーザーが自分で細かく調整し、まるで精密機器のように体にフィットさせることを得意としています。
一度ベストなポジションを決めたら、そこでガチっと安定させて集中したい。そんなエンジニアやライター、あるいはメカニカルなギミックそのものが好きな方には、オカムラが間違いなく「どっち」の答えになるでしょう。
一方でコクヨ(コクヨ株式会社)は、文房具や帳簿からスタートし、「人の行動」を観察して空間を作ることを得意としてきました。
コクヨのアプローチは、座る人を固定するのではなく、日々の動きや変化を許容しようというものです。
細かい調整は椅子にお任せの「オートフィット」や、座りながら揺れることができる機能など、人間本来の動きを妨げない設計が特徴です。
アイデア出しのためにリラックスしたいクリエイターや、調整が面倒だと感じる方にはコクヨがフィットするはずです。
このセクションのポイント
- オカムラは「静的安定」。自分で調整してカチッと固めたい人向け。
- コクヨは「動的許容」。動きながらリラックスしたい、調整はお任せしたい人向け。
疲れない椅子を選ぶための機能とメカニズム

「疲れない」という永遠のテーマに対しても、両社のアプローチは対照的です。
オカムラが追求するのは、「正しい姿勢をハードウェアの力で維持する」ことです。
特に有名なのが「アンクルチルトリクライニング」という機構。
これは、背もたれを倒したときに、くるぶし(アンクル)を支点にして座面が沈み込む仕組みです。
これにより、太ももの裏が圧迫されず、足のむくみや血流悪化を防いでくれます。
また、座面のクッションにも「異硬度クッション」という技術が使われていて、お尻の部分は硬く、太ももの部分は柔らかく作られています。
これによって、座っているだけで体圧が分散され、長時間座っても疲れにくい状態を作り出しています。
リンク:オカムラ「チェア選びのポイント(異硬度クッションの解説)」
対してコクヨは、「止まらないことで疲れを防ぐ」というユニークな視点を持っています。
人間はもともと静止することに向いていない生き物です。
そこでコクヨは、「イング(ing)」のように座面が360度揺れる椅子や、体の動きに追従する背もたれを開発しました。
座りながら微細に動くことで筋肉の凝りを防ぎ、脳への血流を維持するというアプローチですね。
「固定して休ませる」オカムラに対し、「動かして巡らせる」コクヨ。
どちらが自分の疲れ方に合っているかイメージしてみてください。
腰痛対策に有効な両社のサポート機能を解説

デスクワーカー最大の敵である「腰痛」への対策も、それぞれのメーカーのこだわりが見えます。
オカムラの椅子は、腰をしっかり支える物理的なサポート機能が充実しています。
多くのモデルでランバーサポート(腰当て)の位置や強さを細かく調整可能です。
特に素晴らしいのが、前述したアンクルチルトリクライニングによって、リクライニング時にも骨盤の角度が安定すること。
これにより、腰への負担が少ない「理想的なS字カーブ」を強制的にキープしやすくなります。
コクヨの腰痛対策で注目すべきは、座面の「ポスチャーサポートシート」です。
これは座面のベース形状に「くぼみ」を設けることで、疲れてきたときにお尻が前へズレてしまう「仙骨座り(ズッコケ座り)」を物理的に防ぐ仕組みです。
ウレタンの硬さではなく「形状」で骨盤を安定させるわけですね。
公式サイトの機能紹介でも、この形状がいかに体圧分散と姿勢保持に貢献するかが図解されています。
リンク:コクヨ「ウィザード4(ポスチャーサポートシートの解説)」
また、エアバッグで腰を支える「エアランバーサポート」など、柔らかく追従するサポートも得意としており、ガチガチに固定されるのが苦手な腰痛持ちの方にはコクヨのアプローチが優しく感じられるかもしれません。
保証期間の違いと製品寿命に関する考え方
高い買い物ですから、どれくらい長く使えるかも重要ですよね。ここでは保証期間という観点で比較してみましょう。
| 項目 | オカムラ | コクヨ |
|---|---|---|
| 構造体保証 | 8年(対象製品) | 最大10年(対象製品) |
| 戦略の背景 | 法定耐用年数や標準使用期間をカバー | サステナビリティ・部品交換による長寿命化 |
オカムラは、主要な製品に対して「8年保証」を打ち出しています。
これは企業の減価償却期間などを考慮した、非常に実用的な設定です。
「ビジネスツールとして、償却期間中は確実に使えますよ」という自信の表れですね。
一方、コクヨは近年、環境配慮の観点から「最大10年保証」を掲げるようになりました(2023年以降の対象製品)。
これは「壊れたら買い替える」のではなく、「部品を交換しながら長く使い続ける」というスタイルへのシフトです。
特にウィザード4などは、汚れやすい座面クッションだけを簡単に交換できる設計になっており、ランニングコストを抑えながら長く付き合える工夫がされています。
中古市場での人気とリセールバリューの傾向
もし手放すことになった場合、どれくらいの価値が残るのか?これは意外と見落としがちなポイントです。
リセールバリューに関しては、
オカムラに軍配が上がることが多いです。特に「コンテッサ」や「バロン」といった有名モデルはブランド力が非常に高く、中古市場でも指名買いが絶えません。
状態が良ければ、購入時の価格に対して高い割合で売却できる可能性があります。
一種の「資産」として椅子を見るならオカムラは優秀です。
コクヨも人気はありますが、企業への大量導入が多いため中古市場への流通量が多く、相場は比較的落ち着いています。
逆に言えば、「中古で良い椅子を安く手に入れたい」という買い手側の視点なら、コクヨのウィザードなどは最高のコストパフォーマンスを誇ります。
新品の実勢価格もオカムラより控えめな傾向があるため、「買うときは安く、使い倒す」というスタンスならコクヨが合理的ですね。
オカムラとコクヨのチェア比較によるモデル選定
設計思想の違いが分かったところで、ここからは具体的なモデル同士の「直接対決」を見ていきましょう。
あなたの予算や用途に合わせて、比較検討すべきライバル機種をピックアップしました。
コンテッサとイングの比較で見る最高峰モデル

各社の技術の粋を集めたフラグシップ対決です。
オカムラの象徴とも言えるのが「コンテッサ セコンダ」。
イタリアのデザイン巨匠ジウジアーロによる美しいフォルムと、手元のレバーだけで座面昇降やリクライニング操作ができる「スマートオペレーション」は唯一無二です。
座ったまま姿勢を変えずに操作できる快適さと、所有する喜びは他では味わえません。
実勢価格は20万円を超えますが、それに見合う「究極の安定」が得られます。

対するコクヨの革命児が「イング(ing)」です。
バランスボールに乗っているかのように座面が360度揺れ動くこの椅子は、既存のオフィスチェアとは全く異なる概念で作られています。
「座りながら運動する」ことで脳を活性化させたい、腰を固めたくないという方には唯一の選択肢となるでしょう。
ただし、「揺れて酔う」「集中できない」という声も一部あるため、好みがはっきりと分かれるモデルでもあります。
コクヨでコンテッサのような正統派の高機能メッシュチェアを探すなら「ベゼル(Bezel)」が対抗馬。
こちらは前傾姿勢への対応力が高く、コンテッサよりも安価にハイスペックな機能を堪能できます。
●「書斎の主役」としてカッコよさと操作性を求めるなら ⇒ コンテッサ
●「健康器具」のような機能を求めるなら ⇒ イング
シルフィーとウィザードの比較で決める定番
おそらく最も多くの方が悩むのが、この「スタンダードモデル」の比較ではないでしょうか。
日本のオフィスで最も見かける激戦区です。
オカムラ「シルフィー(Sylphy)」の最大の特徴は、
この価格帯(9〜13万円前後)で「前傾チルト機能」を搭載している点です。
背もたれと座面が連動して前に傾くことで、PC作業や書き物をする際にお腹の圧迫を防いでくれます。
また、「バックカーブアジャスト」という機能で、背もたれのカーブを体格に合わせて2段階に変形させることができます。
「自分専用にカスタマイズしたい」「前のめりの作業が多い」なら、迷わずシルフィーを選ぶべきです。

一方のコクヨ「ウィザード4(Wizard 4)」は、
コストパフォーマンスと「万人受け」の天才です。
実勢価格は6〜9万円ほどとシルフィーより安価ながら、座るだけで背もたれが肩の動きに追従する機能や、ランバーサポートが自動的にフィットする機能を備えています。
細かい調整がいらないので、フリーアドレスのオフィスや、家族で共有する場合にも最適です。
「前傾機能はいらないから、安くて良いものが欲しい」という方にはウィザードが最強の正解になります。
低価格なエントリーモデルやコンパクトチェアの評判
在宅ワーク需要で人気急上昇中の、3〜6万円前後のモデルも比較しておきましょう。
オカムラの「CG-M」は、とにかく「コンパクト」で「座面が低い」のが魅力。
最低座面高が385mmまで下がるので、身長150cm前後の方や、靴を脱いで部屋で使うシーンでも足がしっかり床に着きます。
かわいらしいデザインで圧迫感がなく、女性やお子様用の椅子としても評判が高いです。
コクヨの「エントリー(ENTRY)」は、その名の通り入門機としての破壊的な安さが武器です。
実勢価格2万円台後半でありながら、シンクロロッキングや座面スライドといった基本機能を網羅しています。
予算3万円以内で探しているなら、コクヨのエントリー一択と言っても過言ではありません。
長期的なクッションの耐久性などを考慮して5年以上使うつもりなら、少し予算を足してオカムラのCG-Mを選ぶのも賢い選択かなと思います。
在宅ワークにおすすめの椅子と試座の重要性

自宅で使う場合、オフィスとは違った視点も必要です。
例えば、靴を履かない日本の住環境では、オフィスの椅子だと「座面が高すぎて足が浮く」という問題が頻発します。
その点、オカムラの多くのモデル(特にCG-Mやシルフィー)は低座面設計に対応しているものが多く、安心感があります。
また、インテリアとの調和も大切です。
コクヨは「リビングライク」なデザインが得意で、ファブリックの質感や色使いが家具に近いモデル(イングライフやモネットなど)が豊富です。
部屋に置いたときに「事務用品感」を出したくない方は、コクヨのカタログを見てみると幸せになれるかもしれません。
注意
どんなに評判の良い椅子でも、体格との相性は座ってみないと分かりません。
可能であれば、お近くのショールームや、中古オフィス家具店(オフィスバスターズなど)で一度「試座」をすることを強く推奨します。

オカムラとコクヨのチェア比較に関する総まとめ
最後に、これまでの比較情報を踏まえて、それぞれどんな人におすすめかをまとめます。
- PC作業や書き物で「前傾姿勢」をとることが多い人(シルフィーなど)
- 機械的な調整が好きで、自分の体にミリ単位でフィットさせたい人
- 小柄な方など、座面の低さやサイズ調整の幅広さを求める人
- 椅子のデザインやメカニズムに所有欲を感じたい人
- 腰痛対策として、姿勢を固定せずに「動きながら座りたい」人(イングなど)
- 細かい調整は面倒、座るだけで快適にしてほしい人(ウィザードなど)
- とにかくコストパフォーマンスを重視し、初期費用を抑えたい人
- インテリアに馴染む、家具のような柔らかいデザインが好きな人
どちらも日本の素晴らしいメーカーですが、その「座り心地へのアプローチ」は驚くほど違います。
「静的安定」のオカムラか、「動的許容」のコクヨか。あなたの働き方や身体の悩みに寄り添ってくれる一脚が見つかることを願っています。

